ナイトです。



先週の金曜日に横浜市の中学校で4年前に2年生の女子生徒がイジメを苦に自殺した件で、第三者委員会の調査報告書が公表されたとのニュースがありました。

この事件、今回の宝塚歌劇団宙組・有愛きいさん壮絶イジメ死事件と、事件後の展開がとても良く似ていたため、二つの事件を対比しながらご紹介したいと思います。
  (青字はニュース原稿です。)

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横浜市立中学校2年の女子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、第三者組織の調査によって、学校と市教育委員会のずさんな対応が明らかになりました。被害への対応が後手に回った上、生徒が亡くなった後も調査を尽くさず、いじめと捉えずに報告書をまとめるなどし、遺族の強い不信感を招いていた事件です。

→  宝塚歌劇団・宙組の劇団員がいじめを苦に自殺した問題で、マスコミ(週刊文春)よって、劇団と阪急阪神HDのずさんな対応が明らかになりました。被害への対応が後手に回った上、生徒が亡くなった後も調査を尽くさず、いじめと捉えずに報告書をまとめるなどし、遺族の強い不信感を招いていた事件です。


(驚くことに、固有名詞以外はすべて同じ文言になってしまいます!)



先週の金曜日(3/8)に、
当時横浜市立中学2年だった女子生徒がいじめで自殺したと市の第三者委員会が認定し、その報告書を公表しました。

→ 宝塚歌劇団はあくまでも第三者委員会の調査を拒否しており、身内の弁護士を使いご遺族側の証拠を一切無視したずさんな報告書を公表したものの、世間一般からも激しい批判を受けてすぐ引っ込めました。
その後、再調査の約束をしたが実施せず。



学校側は自殺後もいじめを認知せず、遺族側に
学校の対応などの経過を説明していた。聞き取りなどを尽くしていじめを認知することの重要性が指摘される中、対応が極めて不十分であった学校、市教育委員会の生徒に寄り添う姿勢が改めて問われています。

→ 劇団側は自殺後もいじめを認知せず、遺族側に劇団の対応などの経過を説明していた。聞き取りなどを尽くしていじめを認知することの重要性が指摘される中、対応が極めて不十分であった劇団、阪急阪神HDの生徒に寄り添う姿勢が改めて問われています。


(驚くことに、固有名詞以外はすべて同じ文言になってしまいます!×2回目)



■学校側、十分な聞き取り行わず

「かけがえのない生徒の命を守れなかった。痛恨の極み。生徒とご遺族の皆さまに、心からのお悔やみを申し上げますとともに、おわび申し上げます」。8日の記者会見で、鯉渕信也教育長は頭を下げた。

 ■劇団側、十分な聞き取り行わず

「どうしてこうなったかサッパリ分からない」
(当時・理事長)

「加害者も被害者もおりまへんのや」ヘラヘラ笑いながら。(室長)

「証拠があるなら出してみろ」(現・理事長)

劇団は今現在になってもイジメ・パワハラを認めず、誰も頭を下げず。



第三者委の報告書では学校側が自殺前、クラスメートたちに十分な聞き取りなどを行わず、いじめを認知しなかったことが指摘された。遺族は代理人の石田達也弁護士を通じて「学校として早い段階で認知して、つらい気持ちを理解して、いじめの解消に動いてくれていたらと残念でなりません」などとするコメントを発表した。
女子生徒が亡くなった後の市教委の対応も遺族の信頼を損ねるものだった。

→マスコミの報道では劇団側が自殺前、組子や演出家たちに十分な聞き取りなどを行わず、いじめを認知しなかったことが指摘された。遺族は代理人の川人  博弁護士を通じて「劇団として早い段階でヘアアイロン事件をパワハラと認知して対処していればこんな事にはならなかったのではと。また、日本を代表する芸術・芸能分野の劇団である歌劇団で将来ある若い女性の命が奪われたことは極めて重大だ。阪急は全力をあげて適切な対処を行わなければない」
などとするコメントを発表した。
有愛さんが亡くなった後の阪急HDの対応も遺族の信頼を損ねるものだった。




■事実から目をそらすかのような対応

生徒が自殺した場合、学校側は「より多くの事実を集め、整理して遺族に報告する」ために基本調査を行うが、市教委学校教育事務所は調査の目的を「学校が当該生徒をしっかり見守っていたことが遺族に伝わること」に設定した。

その結果、学校が当初作成した報告書案にあった「いじめの相談」の文言が「人間関係の相談」に変更されるなど、報告書から「いじめ」の文字が削除された。

→ ■事実から目をそらすかのような対応

生徒が自殺した場合、劇団側は「より多くの事実を集め、整理して遺族に報告する」ために基本調査を行うが、大江橋能無し事務所は調査の目的を「イジメやパワハラは無く、過重労働で有愛さんが精神的に病んでいたこと」に設定した。

その結果、遺族が当初提出した証拠書案にあった「イジメ・パワハラ」の文言が「過重労働」に変更されるなど、報告書から「いじめ」の文字が削除された。


(驚くことに、固有名詞以外はすべて同じ文言になってしまいます!×3回目)



事実から目をそらすかのようにもみえる対応について、調査した第三者委の栗山博史委員長は「市教委の対応は(基本調査の趣旨とは)全く違う」と指摘。そのうえで「(いじめが原因で亡くなったということになれば)学校側としては、自分たちの責任を明らかにするという趣旨なので非常に難しい作業」とし、基本調査の開始時から第三者を関与させる態勢整備などを求めた。

 事実から目をそらすかのようにもみえる対応について、会見したご遺族側の川人博弁護士は「劇団側報告書の事実認定と評価は間違いである。」と指摘。そのうえで「(いじめが原因で亡くなったということになれば)劇団側としては、自分たちの責任を明らかにするという趣旨なので非常に難しい作業」とし、基本調査の開始時から第三者を関与させる態勢整備などを求めた。



いや〜〜、固有名詞を置き換えればほとんど同じですよね。驚きます。

要するに、無責任な学校、無責任な劇団、やることは同じで、ゲスな奴らのあまりのテンプレさに笑ってしまいますね。


① イジメ・パワハラを無かったことに隠蔽しようとする。

② 自分たちに責任が及ばないように姑息な弁明を繰り返す。

③ 最初の調査には第三者を入れず、都合の良い報告書をでっち上げる。

④ 中途半端なトカゲのしっぽ切りをする。

⑤ 嘘がばれて、ご遺族から怒りを買い、周りや世間からも批判される。

⑥ 第三者委員会による再調査をやらざるを得なくなる。

⑦ 結局、イジメ・パワハラを認めて謝罪するハメになる。 

⑧ その間に刑事訴訟や民事訴訟を起こされる場合もある。

⑨ 結局は、罪を償うことになる。

⑩ 4〜5年、かかる。


※宝塚歌劇団はいま、⑥の手前あたりでしょうか・・。


一方・・、イジメ・パワハラ問題解決の良い例。
① 隠蔽せず、すべて公にする。

② 最初から第三者委員会による調査を行う。

③ ご遺族と示談。謝罪と補償を行い、早くて2〜3ヶ月で解決する。


ハッキリ言って、アホですな、歌劇団。

悪い例、真っしぐら。

4〜5年かけてご遺族を苦しめ、自分もお金と労力と人材を無駄にして信用を失う。
悪評を何年も引きずり、結局は謝罪と補償をすることになる。

タラレバですが、
もし、最初から誠実に対応していれば、昨年11月下旬からの宙組「PAGAD」の東京公演も実施出来たのでは・・と思うのです。