ナイトです。


宝塚歌劇団・宙組の有愛きいさんがイジメ・パワハラ・過重労働によって自ら命を絶ってしまってから4か月以上が経ちました。


しかし、いまだに劇団は有愛さんか亡くなったことを公表しておらず、

ちぐはぐな対応に終始しています。


そして、

先週の金曜日から花組の本公演「アルカンシェル」が大劇場にて幕を開けました。

この公演は、花組のトップコンビの退団公演でもあります。


現在の花組のトップ娘役さんは、宙組出身で、

今回の有愛きいさん壮絶イジメ死事件の元凶とも言われている宙組前任トップスターとコンビを組み、本公演5作を務めました。


が、


度重なるパワハラ(囲み罵倒、2時間土下座、誹謗中傷・罵詈雑言等々・・)に耐え切れず、ボイスレコーダーを使ってそのパワハラの証拠を自ら集めて訴え、

何とかパワハラ地獄の宙組を脱出し、花組へと組替えで逃げることが出来たのです。


そして、花組でも本公演を5作務めてこの度退団する運びとなったのです。


彼女はいま、何を思うのでしょうか・・・。


「これでやっと退団できる」、

「酷い目に遭った」「花組に移れて良かった」、

などでしょうか・・


しかし、昔からの宝塚歌劇の不文律、 "外部漏らしは御法度" に従って、彼女は何も言う事なく退団なさるのでしょう。

で、退団したあとも他のOGたちと同じように、何も発っする事はしないのでしょう。



私はそれをとても悲しく悔しく感じますし、

やるせない気持ちでいっぱいになってしまいます。



なぜなら、

有愛きいさんは、ボイスレコーダーなどを使う娘ではなかったので、死ぬことでしか逃げ道が無く、自ら命を絶ってしまう事になったからです。

( ;  ; )


悲しすぎます。


ご本人の耐え難き苦しみ、辛さ・・・

愛する家族を奪われたご遺族の悲しみ、憤り・・


を思うと胸が張り裂けそうな気が致します。



どうか、退団する千秋楽恒例の大階段を降りてのご挨拶の時でも構いませんので、星風さんには少しでも有愛さんのご遺族に力添えになる言葉が聞けたらと思ってしまいます。



さて、

 パワハラは単なる社内(劇団内)トラブルではありません。パワハラの内容が犯罪の成立要件を満たす場合には、加害者に刑事責任を追及していくこともできます。


具体的には、同僚がいる前で以下のような状況で発言をした場合がパワハラと認められます。

上司(先輩)が特定の部下(後輩)に対して、
「おまえ以外、みんな仕事ができているぞ」と、高圧的な態度とともに罵るような発言をした。

このような発言を同僚の前で、大声で話されたことで被害者の評価を落とされた場合、名誉毀損罪が成立する可能性があります。


「バカ」「アホ」「ダメ人間」「使えないやつ」などの誹謗中傷を職場内で繰り返し受けている場合には、侮辱罪にあたる可能性があります。


上司(先輩)が暴言を吐き続けたことで、部下(後輩)が精神疾患を発症してしまったといった、
物理的な暴力や精神的苦痛によって相手に肉体的、精神的な傷害を与えた場合には、加害者に対して傷害罪が適用される可能性があります。

さらに、被害者が自殺に追い込まれてしまった場合、傷害致死罪に及ぶ場合もあります。



しかし、しかし、

当然、加害者が悪いのはもちろんなのですが、

それ以上に私ナイトが罪深いと感じるのは、被害者がイジメやパワハラにより深く傷つき、周りに助けを求めたにもかかわらず、

それを無視し、何事もなかったことに隠蔽しようとし、被害者の訴えを軽んじ、イジメ・パワハラに向き合おうとしなかった立場と責任がある人間

たちです。


私、

今週おとといから4件ほどのイジメ・パワハラに関する事件報道を目にしました。


① 北海道札幌市の中学校女子生徒イジメ事件 

  (被害者は自殺)


② 大阪府門真市の中学校男子生徒イジメ事件

  (被害者は自殺)


③ 海上保安庁第11管区巡視船「ひさまつ」新人職員パワハラ事件  (被害者は自殺)


④ 陸上自衛隊朝霞駐屯地隊員パワハラ事件

  (被害者は精神疾患に)



いずれも酷い事件ですが、有愛さんの件も含めて共通しているのは、

被害者は、いきなり急に死んだり精神疾患になったりするわけではないのです。


その前段階が必ずあり、被害者は周りに助けを求めたり、SOSを出したりしているのです。


なのに、それなのに!

その助けを求められた立場ある人間、SOSを受けた責任ある人間が、被害者に手を差し伸べるどころか、訴えを取り合わず事なかれ主義に終始し、

逆に被害者を追い詰めてしまっているのです!



それが私はとても許せません‼️



上記の①や②の事件では教師や学校、③や④の事件では上司や組織が本来なら被害者を守り、

最悪の悲劇が起こらないようにしなければならないのに、

学校や組織の保身、そして自己保身のために被害者を蔑ろにし、

加害者をのさばらせ、被害者に絶望を与えて最悪の悲劇へと導いているのです。



宝塚歌劇団宙組・有愛きいさん壮絶イジメ死事件の場合ですと、

有愛さんのSOSを取り合わずイジメ・パワハラを

隠蔽するために加害者側に加担し、被害者の有愛さんの方を追い詰めていった宙組プロデューサー

と劇団理事長は最も罪が重く、

有愛さんに負わせた過重労働を手助けする事なく見て見ぬ振りをした演出家や助手を含めて、

私に言わせれば "万死に値する" 連中だと思わざるを得ません。



考えてもみてください。



ヘアアイロン事件が週刊誌に掲載されたあと、

劇団はまっさきに「そんな事実は無く、まったくの事実無根である」との大ウソの発表をしました。


それから、第三者を入れず当事者の組子たちだけでのお話し合いをさせました。


有愛さんにしてみれば味方は一人もおらず、周りはヘアアイロン事件の加害者に組長にトップスターに口汚い上級生たちに囲まれ、

吊し上げられ、無理矢理にイジメやパワハラは無かったことに結論づけられ、ヘアアイロン事件も無かったことにされたのです。


有愛さん1人だけ「頭おかしいんじゃね?」、「病んでんじゃね?」、「お前なんか早く退団しちまえよ」とパワハラ地獄の様相。



被害者の有愛さんの方が悪者にされ、そのお話し合いの際、有愛さんは一言も発せなかったと報道されています。



そりゃそうですよね。私、ナイトみたいなゲスな人間なら「何ウソこいてんだよ!!」、「お前絶対わざとヘアアイロン押し付けたよな⁉️」、

「何がトップスターだ!ふざけんな!!」と言い返すところですが、


有愛さんは黙るしかなかったのです。



その時の彼女の絶望感、憤り、深い悲しみ、不条理、理不尽さ、を考えてみてください。



この時から有愛さんの死へのカウントダウンは始まっていたのでしょう・・・。


誰も手を差し伸べることなく。皆んな見て見ぬ振り。


さらに、今回ご遺族が提出されたLINEなどの証拠を見るに、明らかに上級生たちの「あいつ生意気だから潰してやろうぜ」との悪意が透けて見えます。

私は、演出家などもその悪だくみに乗っかっていたのではと思っています。



     "パワハラは犯罪です。"

そして、それを隠蔽しようとすることも酷い犯罪です。


加害者連中が裁かれんことを。