ナイトです。
先日、宝塚歌劇団宙組・有愛きいさん壮絶イジメ死事件に関して、被害者の双子の妹さんである雪組在籍の現役ジェンヌさんである一禾あおさんがコメントを発表なさいました。
現役ジェンヌさんの生の声ということと、衝撃的なその内容から驚きを持って伝えられました。
それはまさに!"内部告発" そのものでした。
そしておそらく、一番驚いているのが当事者の劇団内のタカラジェンヌさん達ではないかと思われるのです。なぜなら、今回の一禾さんの行動は、
宝塚音楽学校並びに宝塚歌劇団の不文律、
" 外部漏らしは御法度!!"
に真っ向からノーを突きつける内部告発だったからです。
最初に結論から言いますが、
「" 外部漏らしは御法度!!"」は二重のパワーハラスメントです!
①正当な労働者の権利である "内部告発" を "外部漏らし" などとしている点。
②勝手に "御法度" = "禁止" にしている点。
内部告発とは、労働者が「自社(劇団)の違法行為など(ハラスメント含む)」を告発することをいいます。告発先は労働基準監督署などの公的機関やマスコミ、市民団体などであることが多いですが、企業によっては内部に内部告発を受け付ける窓口や手続きを設けていることもあります。
宝塚歌劇団にはそれがありませんでした!
世界的にも稀な女性だけの大所帯劇団という特異な職場でありながら、内部告発を受け付ける窓口や手続きを設けていなかったのです。
そこで、
宝塚歌劇団宙組・有愛きいさん壮絶イジメ死事件の被害者である有愛さんは、
必死に!それこそ命懸けで内部告発を誰かに行うしかありませんでした。
皆様、それが誰だか分かりますか?
そう、
それは、「宙組プロデューサー」でした。
親会社である阪急阪神HDから派遣される組内唯1人の"男" であり、組のまとめ役の立場である宙組プロデューサー。
有愛さんが、内部告発を受け付ける窓口や手続きを設けていなかった宝塚歌劇団においては当然の流れで相談する人物。
その宙組プロデューサーが、"クズ&ゲス" の最低野郎だったのです。
それが今回の痛ましい悲劇の最大の要因だったと私ナイトは考えています。
有愛さんからの訴えを取り合わず無視し、加害者の方を擁護して、被害者の悲痛な叫びよりも会社の事なかれ主義、隠蔽体質を優先した罪深き者。
ヘアアイロン事件に関して、第三者を入れずに当事者の組子たちだけでの話し合いをさせ、その中で有愛さんを吊し上げ、孤立させ、無理矢理ヘアアイロン事件を無かったことにさせたのがこの男です。
以前の記事で名前を挙げていますが、この男さえキチンと仕事をしてさえいれば、有愛さんが自殺にまで追い込まれることも無かったのではと、思っています。
決死の思いで相談したのに相手にしてもらえない・・・その時の有愛さんの絶望感を思うと涙が溢れてきます。
私の中では、
「宙組プロデューサー 」= 「万死に値する」 と思います。
今まで記者会見などにも一切出て来ず、取材なども一切受けずにいる卑怯者。
私にも娘がいますが、もし私がご遺族の立場であればコイツだけは絶対に許せないと思います。
個人攻撃は良くありませんが、もちろんこの男を派遣したのは阪急阪神HDであり、容認していたのは宝塚歌劇団なので、組織の問題でもあります。
世間に公表される企業の不祥事の中には、内部告発によって発覚したものも多いです。その中には「東芝」や「日産(カルロス・ゴーン)」のような大企業も含まれています。内部告発者の存在は不正を行う企業や経営者にとって脅威となり、
不正に対する抑止力にもなりうるのです。
記憶に新しいところで言えば、昨年のダイハツ・トヨタの国の認証不正取得問題で、天下のトヨタの会長さんが、わざわざ滋賀の工場におもむき、今回の内部告発者へ「良くぞ!内部告発をしてくれた。そうしてくれなければもっと長く不正が続いていたことでしょう。ありがとう!」とお礼を述べています。
隠蔽・捏造・内部告発者潰しの宝塚歌劇団とは天と地の差でありますよね。
労働問題は、被害者が何もしなければ社内(劇団内)でもみ消されてしまいがちです。
なかでも、パワハラやセクハラなどのハラスメント問題は、悪質なもみ消しにあいやすいトラブルと言われています。
社長や上司、先輩などから陰で受けたパワハラに声をあげないと、もみ消しされてしまいます。
しかし、
違法行為(ハラスメント含む)があれば、加害者はもちろん、会社(劇団)にも責任追及できるのは当然で、
会社(劇団)の責任を追及すれば、もみ消しされづらくなります。
その最たる例が、内部告発なのです。
内部告発し、会社(劇団)全体の問題だと認識させれば、もみ消すのにもリスクが伴うからです。
ただ、内部告発すらもみ消し、不祥事をなかったことにする悪質な会社(劇団)もあります。
それが宝塚歌劇団であり、阪急阪神HDです。
で、
内部告発さえもみ消されたなら、本来なら社会的に公にするしかありません。マスコミに訴えたり、
労働審判や裁判で、不祥事を明らかにし、不利益を回復せねばなりません。
しかし有愛きいさんは、現役ジェンヌさんであり過重労働も負わされ、劇団の不文律にも縛られ、さらなるパワハラの被害にもあっていた為、そこまでする事は出来ませんでした。
パワハラの被害に遭い、被害を訴えても訴えた宙プロは会社(劇団)の手先、
劇団内で吊し上げられ、孤立させられ、さらなるパワハラ・・
有愛さんにとっては、
自殺するしか逃れる道は無かったのです。
そこで今!有愛さんの双子の妹さんで雪組在籍中の現役ジェンヌさんでもある一禾あおさんが、
勇気ある有愛さんの内部告発を引き継ぎ、
「第二の内部告発」をしてくれています!
今度はもみ消されないように弁護士さんを通じてマスコミに発表!
会社(劇団)は、労働契約法5条に基づき、安全で健康に働けるよう配慮する義務を負っています。
これを「安全配慮義務」といいます。
特にセクハラは、男女雇用機会均等法により、社内の防止措置を講じる義務を負いますし、
また、近年、パワハラ防止法により、パワハラについても防止措置が定められました。
会社がセクハラやパワハラ被害を黙認し、もみ消すのは法律違反なのです!
さあ!どうする⁉️宝塚歌劇団&阪急阪神HD!!
有愛きいさんが命を賭してくれたおかげで、世の中皆〜んなが知ることになりました。
もうもみ消すことも隠蔽することも出来ないぞ‼️
謝罪することはもちろん、第一の内部告発者・有愛さんと、第二の内部告発者・一禾さんに対し、
トヨタの会長さんと同じように、
"お礼" を言うべきではないですか⁉️
最後に、
内部告発は、自分や同僚を守り、会社(劇団)を良くするために利用できる制度です。
宙組内はもちろん、他組でも、故人やご遺族に謝罪したいと思う気持ちをお待ちのジェンヌさんは、
第三、第四の "内部告発" をするべきかと。