たいそうなタイトルですが、2025年はあまり映画を観なかったのか、ベスト3を挙げようとしたら、相応しい作品が見当たらなかったので、これまで自分が観た映画のベスト5の映画をご紹介します。
芸術作品は1本もなく、みな娯楽映画です。
自分の思ういい映画とは何回も観たくなる映画であり、下記にご紹介した作品も観た回数が多い順と言えます。
BEST5 コクーン2/遥かなる地球 (1988年・アメリカ)
監督:ダニエル・ペトリー
主演:ドン・アメチー
ウイルフォード・ブリムニー
ジェシカ・タンディ
音楽:ジェームス・ホナー
2とついているところからも分かる通り、この映画は1985年に制作された「コクーン」の続編です。監督がロン・ハワードからダニエル・ペトリーに代わっていますが、映画のタッチはそのままなので、ロン・ハワード監督と言われても分からないと思います。興行成績が1が85億円、2が25億円なので、1のほうがはるかに成績はいいのですが、個人的にはストーリーが2のほうが好きです。1では、老人たちの身勝手さが感じられました。黙って人の家のプールに入ったり、家族を残して不老不死の星、アンタレウア星に旅立ってしまったり。残された人たちはどうなるのか、と思ってしまいました。
2ではスティーブ・グッテンバーグ演じるジャック・ボナー船長にもちゃんと救いが残された、さわやかできっちりした結末になっています。
ジェームス・ホナーの映画音楽も素晴らしいです。
ちなみに、キティ役で出演しているターナー・ウエルチは、あのジャック・ウエルチの娘です。
BEST4 バンコック・デンジャラス(2008年・アメリカ)
監督:オキサイド・パン、ダニー・パン
主演:ニコラス・ケイジ
チャーリー・ヤン
音楽:ブライアン・タイラー
ちょっとB級っぽい匂いのする映画です。
ロン毛のニコラス・ケイジは冷酷な暗殺者というイメージではないし、アクションも手に汗にぎるというわけにはいかず、いかにも中途半端な感じがします。
ですが、その中途半端さが逆にバンコクの雑多な雰囲気と相混じって、なんとも言えないカオス感を醸し出しているのです。
ラストのシーンを含め、賛否両論(どちらかというと否の人のほうが多いかもしれませんが)ある映画だと思いますが、個人的には何回も観てしまう映画です。
チャーリー・ヤンが演じる薄幸さの漂うレインが登場する場面で掛かる「レインのテーマ」が切なくて、その音楽を聴きたくて観ているのかもしれません。
東南アジアの雑多な雰囲気が好きな方にお勧めの映画です。
BEST3 光の旅人 K-PAX (2001年・アメリカ)
監督:イアン・ソフトリー
出演:ケビン・スペイシー
ジェフ・ブリッジス
音楽:エドワード・シェアマー
どこからともなくターミナルステーションに現れたプロート(ケビン・スペイシー)は警察の取り調べに、自分は宇宙人だと言い張ったため、精神病院に強制入院させられます。
そこで出会ったパウエル博士(ジェフ・ブリッジス)は話していくうちにプロートの知性と人間性に共感していきます。宇宙人だと思い込んでいるプロートに本当の姿を明示することこそ救いになると思った博士は必死に、その正体を探りますが……。
というのがあらすじとなります。
最初は患者と医師の立場で接していたにすぎないパウエル博士が次第にプロートに友情に近いものを感じ始めるようになるのですが、その心情の揺れ動くさまの演技が見事です。パウエル博士がプロートの正体を突き止め、かつて住んでいた家に行くシーンは何回観ても泣いてしまいます。
演技派のケビン・スペイシーはとても好きな俳優ですが、頂点から奈落へ転落した人です。
性被害で訴えられた時点でゲイであることをカミングアウトしたものの、その発表の仕方が悪いと炎上してさらにダメージが大きくなり、すべての役から降板となってしまったのです。現在ではすべての訴えにおいて無罪が言い渡されたものの、小規模の活動でしか再開できていません。実力がある人だけに、這い上がってきてもらいたいと思っています。
BEST2 ブラックホーク・ダウン(2001年・アメリカ)
監督:リドリー・スコット
出演:ジョシュ・ハーネット
ユアン・マクレガー
音楽:ハンス・ジマー
プロパガンダではないかと論争が起こった映画です。
カナダの哲学者であるジョセフ・ヒース氏は「中国のプロパンダは意図的であきらかにそれとわかるが、アメリカは無自覚で見事なプロパンダを作ることができる」と指摘しています。
ですがプロパガンダぬんぬんの前に優れた娯楽映画であることは確かです。この映画の魅力は自分が戦場に行ったかのように錯覚するほど臨場感あふれている点です。
この映画は実話に基づいています。
その中で最も印象に残ったのは次の場面です。
相手の攻撃を受けてヘリコプターのブラックホークは敵地の真ん中に墜落します。たちまちパイロットは何百人にもの民兵に取り込まれてしまいます。アメリカ軍はパイロットを救出に向かいますが民兵の強い抵抗を受けてなかなか現地にたどり着けません。空からたったふたりでパイロットを救出するため向かったのはランディ・シュガート氏とゲイリー・ゴードン氏。ほかの味方の到着はしばらく見込めず、決死隊です。事実は残酷で、ふたりとも戦死してしまうことになります。
この描写を観て自分だったらどういう態度を取るのだろう、と考えさせらました。
またヘリコプターのプロペラの音、自動小銃の発射音までも音楽に組み込んでしまったかのようなハンス・ジマー映画音楽も素晴らしく、何回観ても新鮮な発見がある映画です。
ブラック・レイン(1989年・アメリカ・日本)
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ダグラス
アンディ・ガルシア
ケイト・キャプショー
高倉健
松田優作
音楽:ハンス・ジマー
もう何回観たか分からない映画です。
キャスティングが完璧で、不良刑事役のマイケルダグラス、陽気なヤンキー刑事のアンディガルシア、まじめ一辺倒刑事の高倉健、ニュージェネレーションやくざの松田優作、なぞのホステスケイトキャプショーと誰一人はずれがいません。
他にも若山富三郎、内田裕也、ガッツ石松、安岡力也とやくざの面々もかなりすごいものがあります。
末期癌に犯されながらも鬼気迫る演技をみせた松田優作が高く評価されていますが、高倉健も見事です。
一番好きな場面はアンディガルシアと健さんがピアノの演奏でレイチャールズを歌う場面です。
ラストのマイケルダグラスの笑顔もなんともいい。
とにかく魅力が詰まった映画です。
この映画もリドリー・スコットとハンス・ジマーが組んだ映画ですが、このふたりの組み合わせは最高だと思います。
途中でオリエンタル感漂う変な音楽が掛かるのですが、坂本龍一の作曲なのを知って驚きました。











