綾瀬はるかさんが水泳インストラクターを演じるというので話題になった映画です。
映画館で観るつもりだったのですが、いつの間にか上演終了になっていて観られなかった映画でもあります。
先日、アマゾンプライムで観ることができました。

主人公の中年男性・小鳥遊雄二(たかなし・長谷川博巳)はもともと泳げないうえに、ある事件がトラウマになって水に対して恐怖を感じている。
だが好意を抱いている女性の連れ子が海に行きたいと言い出し、泳げるようになりたいと思うようになる。
大学教授という職業柄、水泳も頭でっかちに考えがち。
そんな雄二を水泳インストラクター薄原静香は、頭ではなく身体で覚えるように指導する。
雄二は一進一退を繰り返しながらも泳げるようになっていくのだったが、泳げるようになるということは、トラウマの原因となった過去の事件と対峙することでもあった……。

カナヅチへの指導ということでドタバタ劇のコメディ色が強いのかと思っていたのですだが、ストーリーがしっかりしていて、むしろ水泳はサイドストーリーのような位置づけでした。
水泳と人生を結びつける表現は多くあります。
この映画でも主人公は泳ぐという行為を通じて、人生を見つめ直すことになります。

原作者の高橋秀実さんはこの映画の解説をして、

「泳げない人は人生でも何かにしがみついて生きている人だ」

と語っています。

とすると、泳げるようになるというのは、自立した生き方を送れるようになる、ということと同義となります。

なかなかよく練られたストーリーです。

 

水泳って特殊なスポーツなので、撮影なども難しかったのではないかなあ、と思います。
長谷川さんは実際には泳げるのではないか、と思うのですが、なかなか迫真の演技でした。

最後はほろりとするおススメの一本です。

はい。泳げません。公式HP