You know,we just don't recognize the most siginificant moments of our lives while they're happning.
(人生の最も重要な瞬間に直面していても人はそれに気づかない)
「フィールドオブドリームス」は、1989年に公開されたケビン・コスナー主演の野球を題材にした映画です。
肉親の死や結婚、あるいは大きな事故、事件に遭遇したとき、人は運命の輪が回りだしたと感じます。
たしかにこれらは人生のもっとも重要な瞬間だと思われる場面です。
ですが、運命の神様はさりげなく現れます。
いちいち気にも留めないような何気ないできごとや行動。
多少、気には留めたけれど、すぐに忘れてしまうようなこと。
大きい事件ではなく、むしろこういった地味なことの中に人生の最も重要な瞬間は含まれているのではないでしょうか。
昨今、人生の絶頂期から奈落へと急降下する著名人が多くなったように思います。
この転落した人たちは人生の最も重要な瞬間を見誤ったと思えてなりません。
成功のきっかけだったら、後から思い出して、
「自分では気づかなかったが、あれがターニングポイントだった」
と、懐かしむこともできます。
ですが、没落の原因となった重要な瞬間は、あとから思うと悪夢でしかありません。
どうすればいいかと言ったら、陳腐な言い方ですが、日々を誠実に生きるしかない、と思います。
藤堂高虎は「寝所を出づるより、その日を死番と心得るべし」と言っています。
毎日を悔いないように生きていければ、人生の最も重要な局面にもうまく対応できるのではないでしょうか。
自省の念を込めて、しみじみそう思います。
「フィールドオブドリームス」1989年(米)
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
出演:ケビン・コスナー
エイミー・マディガン
ジェイムス・アール・ジョーンズ
バート・ランカスター
音楽:ジェームズ・ホーナー