Eeny,meeny,miny,moe!

(どれにしようかな)

 

この「キックアス」は自主映画でB級作品といってもいい映画なのですが、なぜかニコラス・ケイジが出ていたり、ブラッド・ピットがプロデューサーになっていたりして、何とも不思議な魅力のある映画です。

娯楽映画とはいえ、11歳の女の子(ヒットガール)がどんどん人を殺していくという内容に顔をしかめる人もいるには違いなく、好き嫌いが分かれる映画です。

個人的には体格的に劣るヒットガールが強い者をどんどん倒していくという痛快な内容にかなりはまりました。

 

「Eeny,meeny,miny,moe!」も誰から殺そうかな、と選んでいるシーンの言葉であり不謹慎なものです。

ルビを振ると、「イーニー ミーニー マイニー モー」となるこの言葉には意味がなく、語感のよさで使用しているようです。

これには続きがあります。

 

Catch a tiger by the toe
If he hollers let him go
Eeny, meeny, miny, moe

(虎のつま先を捕まえろ

 もし大声を出されたら離してやれ)

 

moe、toe、goが韻を踏んでいるわけです。

この中のhollerという単語は知りませんでした。

叫ぶ、怒鳴る、大声を出すといった意味で、よく使われるようです。

 

あと、スパイダーマンを意識した次の台詞もいいです。

 

「With no power, comes no responsibility. Except, that wasn't true.」

(力がないところに責任は伴わないという。しかし、それは正しくない)

 

ヒットガールとは違って主人公は弱々しいのですが、弱くても立ち上がらなければならない時もある、と気づいたときに言う台詞です。

ヒーロー好きな主人公が、ヒーローを乗り越える瞬間の言葉で、感動的でした。

 

 

Hitgirl - Dickies Banana Splits Fight Scene (youtube.com)