新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

今年の飲み始めはこのお酒から。

 

(データ)

ブランド名:雪男

使用原料:美山錦

精米歩合:60%

度数:15度以上16度未満

日本酒度:+12.0

酸度:1.2

製造元:青木酒造株式会社 

新潟県南魚沼市塩沢1214

025-782-0023

 

以前、バブル華やかしいころ、週末はスキー三昧という生活を行っていました。

それも新幹線で行って、民宿に一泊して帰ってくるというなかなか贅沢な旅行でした。

行くのは越後湯沢。

普段は日本酒を飲まなかったのですが、越後湯沢に行くと、野沢菜で日本酒を飲むというのが通例になっていました。

その際によく飲んだのが、八海山、湊屋藤助(上善如水で有名な白瀧酒造のお酒です)、そしてこの雪男あるいは鶴齢(どちらも同じ青木酒造のお酒)でした。

 

その懐かしいお酒を今年の飲み始めの一杯に選びました。

ひじょうにあっさりした辛口のお酒です。

力強いというより、優しく寄り添ってくれる感じ。

自己主張が強すぎず、どんな料理にも合います。

かといってあっさりしすぎてはおらず、存在感はあります。

飲み飽きないお酒というのは、こういったお酒を言うのでしょう。

飲み比べしていないので、鶴齢との比較はできないのですが、HPを見ると、鶴齢はうま口、雪男は辛口を目指しているようです。

 

ところで、青木酒造は享保二年(1717年)創業といいますから、八代将軍・徳川吉宗の治世の時代です。

古い酒蔵が現代に残り、今もお酒を造り続けているというのはすごいことだと思います。

ちなみに「鶴齢」の名付け親は塩沢出身の鈴木牧之だそうです。

鈴木牧之は、雪の結晶を図示したことで有名な「北越雪譜」の著者で、「雪男」のラベルに書かれた絵も同書に掲載されていたものです。

江戸時代に思いを馳せながら、このお酒を飲むのも楽しいものです。