No one gets left bihid.
(ひとりも残すな)
~ブラックホークダウン(2001年)
前回の一言でブラックホークダウンは終了と思っていたのですが、どうしてもこの台詞が気になってしまったので、パート2です。
前線指揮司令官のガリソン少将の言葉です。
ずっと、「No one left bihid.」だと思っていました。
でもよく見ると、getが入っています。しかも、三単現のsまで付いています。
「No one left bihid」というのは、誰一人取り残さない”世界の実現-「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の採択という目標のスローガンとなっていますが、正確にはNo one will be left bihid.です。つまり、受動態というやつです。
いっぽう、冒頭の台詞では、get+過去分詞で同じような意味になります。
getを用いることによって、「ひとりも残さず連れ戻す」という動作に重点を置いているのです。
何げなく思っていたようなことも調べてみると、勉強になるなあ、と思った次第です。
この映画では「なぜ戦うのか」について答えを出していません。
戦争はどうあっても駄目だと思いますが、話しても分からない国の人々にはどういう態度で臨んだらいいのか?
主人公がアメリカに帰ると、友人に聞かれます。
Why? You some kind of war junkie? (なぜ戦うんだ? 戦争中毒なのか)
その問いに対して、主人公は何も答えません。
答えない理由については、答えたって、あいつらには分からないからだ、と言います。
話したってわからないから、というでは、分からず屋の国の人々と同じような気もします。
昨今の中東での動きを意識しながら、この映画を観ると、いろいろ考えさせられました。