我闘雲舞と書いて、ガトームーブと読みます。

女子プロレスの団体です。

団体名は、フランス語でお菓子を表す「ガトー」と英語で動くことを表す「ムーブ」を合わせた造語です。

 

戦後、力道山の活躍によりプロレスは大衆娯楽の王様の座を占め、時代が下ってプロレスを知らない人が多くなっても、ジャイアント馬場やアントニオ猪木の名前は誰も知っていました。

ですが、今は現役プロレスラーの名前をひとりも知らない人のほうが大半かもしれません。

 

それでも男子プロレスにおいては、新日本プロレスという一強が核となって他団体を牽引する格好となっています。

いっぽう、女子プロには一強がなく、混沌とした状況が続いています。

興行収益を最優先と考え、話題作りを優先し、レスラーを消耗品と考えているような団体もあるように見受けられます。

 

その中にあって、我闘雲舞は非常にアットホームな団体のように見えます。

代表は、さくらいえみ選手。

かつてはFMWという大仁田厚率いるプロレス団体に在籍していたベテラン選手ですが、今も現役でピカピカに輝いています。

 

試合は、市ヶ谷チョコレート広場という場所で行われるのですが、ここは何と市ヶ谷南海記念診療所の一階なのです。

しかもリングは使わず、床に敷いたマットの上で試合を行います。

まさに日本ならではのプロレス形態といえます。

こういった環境で行われるプロレスですが、2月13日の大会には、レフリー役ではあるけれど、アメリカの新興プロレス団体であるAEWの第三代女子世界王者の志田光選手が参戦します。

なんだか時代の流れを感じます。

 

試合はチョコレートプロレス(チョコプロ)という名で呼ばれ、YOUTUBEで無料配信されます。

現在では、ツイキャス等で試合を有料配信している団体がほとんどとなりましたが、無観客でしかも無料配信を行っているのはすごいと思います。

YOUTUBEですから、日本だけではなく、世界中から観戦が可能であり、英語が多様されるワールドワイドな配信となっています。

無料配信ではあるけれど、投げ銭もできるし、あらかじめショップから応援グッズを購入することも可能です。

非常にユニークで、応援したくなる形態です。

 

所属選手は女性ばかりなのですが、バリアン・アッキというインド人の男性レスラーをメインレスラーとして使っている点も面白く感じます。

ミックスタッグというと男性、女性VS男性、女性の組み合わせが多いのですが、チョコプロでは男性(アッキ)、女性VS女性、女性の組み合わせが多用されています。さすがに男子と試合をすることも多かったさくらさんらしい試みだと思います。

 

2月13日、14日にも無料配信がありますので、ご覧になってはいかがでしょうか?。

ともに、朝10時スタートです。

お見逃しなく。

普通のプロレスしか観たことがない方にとって、いい意味で常識を覆す体験になると思います。