ずっと以前、黄身返しという手品にも似た料理に興味を持ったことがあります。

これは泡坂妻夫さんの「大江戸奇術考」という本の中で紹介されていたものです。

 

内容としては、白身と黄身が逆転している茹で卵です。

詳しい作り方があったのですが、その時はまったくいかなった残念な思い出があります。

 

今回インターネットを見ていたら、この黄身返しに挑戦している動画を発見。

さっそく、自分でも真似をして、再チャレンジしてみることにしました。

 

ポイントは、

 

①湯の温度を80℃程度に留め、絶対に85℃以上にしない。

②絶えず卵をかき混ぜるように動かしておく。

 

の2点です。

 

こんなことでできるだろうか、という不安はあったものの、①の水温というのはとても大事なのだと思い、挑戦。

 

 

一生懸命かき混ぜていたせいで、少しひび割れが出てきたのがわかります。

しかし、これくらいで黄身と白身が逆転するのかなあ、という不安がまたもや再来。

 

 

取り出してみると、ヒビの下から白い中身がのぞいているのがわかります。

いやな予感がだんだんと現実のものに。

 

 

皮を剥くと、きれいだけど普通のゆで卵が出来上がっていました。

 

 

中身を見ても、当然のごとくなんの変哲もありません。

 

こんなわけで、今回の黄身返しは大失敗。

 

やはり水温と攪拌だけでは、無理だったようです。

残念!

もう一回、捲土重来を期して挑戦してみます!

 

今日の一言:運のいい人は、マイナスの出来事が続いても簡単にゲームからおりません。負けが続いているときには最小限の損失になるように努力し、次のチャンスに備えるのです。(中野信子「科学がつきとめた「運のいい人」」)