梅雨明け宣言、石川県、ついに本日出ました!
そんな喜ばしい猛暑の日に、T様邸新築工事の最初の工事、遣方〜やりかた を施工しました。
最初の大切な道しるべとなる遣方を、他人に任せたりはしません。
自社で責任持って標していきます。
もともと砂地で、旧来より建物があったこの地。
地盤調査を私たちの協力業者さんにしてもらったのですが、
「沈下の恐れがあるため地盤改良が必要」、との結果が出てしまいました。
砂地には、パイピングなどの現象が起こったりしますが、今回の判定はいかに?
地盤改良工事には結構お金がかかります。
また、土壌汚染、再地利用、いろいろ弊害も出てきますが、それと引き換えに安定した地盤を形成することができます。
しかし、
今回の数値を設計担当と一緒に分析して、いろんな解釈を想定して、この理論ならこう出来るのではないか、と、
当社初の、地盤調査「セカンドオピニオン」を実施しました。
それにはもちろん、再調査ということで経済的リスクはありますが、
より正確に、違う方法も取り入れて調査したその結果、私たちが目論んだ通り、
全く心配のない地盤であることが判明して、
なおかつ、考察担当会社さん、瑕疵担保責任保険機関より20年保証まで受けることができました。
ここまでのことを走馬灯のように想い浮かべながら、とにかく安心です。
今回のこのようなことは、私たちの日常、何事にもありえます。
特に、医療と建築はよく置き換えて例えられたりして、セカンドオピニオン、とか、「先生」、とか、共通の用語があったりします。
ちょっと私ごとで長い話になるのですが、
私と嫁が結婚して長男を身ごもったとき、担当の「先生」から「いろいろな要因があって」、「こどもは諦めてください、今後も、、」的なことを言われたことがありました。。
えっ、と思ったと同時に、
そのとき、私はどう言ったかというと、
「ダラか。」
「次行くぞ。」
温厚な(?)私が、ほんとにダラか!、と思いました。そんな大変なことを「はい」と言うとでも思ったのか。。逆にこういう方法があります、とか無かったのか、
そして、現在、長男も次男も、順調(笑)に育っています。
それぐらい、生涯、尾を引く診断結果をどれだけ検討して議論して覚悟してその「先生」はその口から言ったのか。
過ぎてしまえば結果論、なので、一概に一個人を責められませんが、やっぱり当事者とすれば「はい、そうですか」とは言えません。
そして、それを救ってくれたのが、忘れもしません、当時金大病院の村上弘一先生。現在は小松の恵愛病院におられまして、その後に生まれた次男はその小松恵愛病院でお世話になりました。
しかし、皮肉なことに、というか、最初の診断はその松任の系列病院でした。チェーン店、大企業の担当者レベル差は否めないところはあるんでしょうか。それとも村上先生が入ったその後変わったのでしょうか、そこは私にはわかりませんが、先日北國新聞で大きく新しい病院が出来ることが紹介されてましたので良かった方向だと思います。
地盤改良工事が数十万円で済むとは言え、生涯の住まいに対して、これしかできません、とは、私は言えない。
自分が納得いくまで調べに調べて提案する。自分がお客さんやったらしてほしいことをする、そして、何より自分自身が後悔しない道を進む、
これからも、そうありたいと考えた、梅雨明けの日でした。
何事にも、本日はありがとうございます!