6月議会初日の質疑です。


私たちの会派としては前の任期から取り上げている問題。


全て無料、送迎バス付き総合福祉センターのあり方
:H25年3月議会代表質問【9】



利用料もタダで、
送迎バスもタダというのはいかがなものか?

と主張してきておりました。

利用料については、
センターのリニューアル(改修)にともない、
有料化はしました。

しかし、送迎バスについては引き続き無料です。


そして、今回送迎バスの増便の補正予算が計上されました。

質疑はしたものの、補正予算には私たちの会派は賛成しています。


妹尾議員質疑6月議会.jpg
(質疑は同じ会派の妹尾議員がいたしました)


目くじら立てるような額でもない、
とか、
「高齢者に厳しすぎ」
というご意見もいただきそうですが、

議会には多様な意見があったいいともいえますので、
発言させていただきます。。
(正確には会派の妹尾議員の質疑です)


5.補正予算額

補正前の額(当初予算額) 13,327千円
(平成27年度から平成32年度までの債務負担)

補正額(補正予算額)
6,607千円
計 19,934千円

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(1) センター利用時刻とバス発着時刻との連動

午前の区分の開始時刻(9:30~)や午後の区分の終了時刻(~16:45)に見合ったバスの発着時刻に改めます。
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この部分はわかるのですが
便数全体を増やす必要があったのでしょうか。

それであれば、通っておられる方々の
健康度合いをお示しいただきたいところです。


(厳しいですか??)

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【質疑】
「枚方市総合福祉センター送迎バス等運行委託」についてお尋ねします。今回の委託料の増額は、現行の送迎バスにおける課題に伴ってのことと思いますが、まず、今回の補正予算額の計上にあたり、現状にどのような課題があるのか、センターの利用状況や送迎バスの費用を含め、お示しください。
次に、今回の委託料増額に伴い、どのように変わるのか、何に経費が必要であるかもあわせてお聞かせください。
そして、今回の見直しによる、利用者の増加見通し、また、利便性の向上についてもお聞きします。


【答弁】
昨年度の総合福祉センターの延利用者数は、約112,000人の方が利用をされ、うち、送迎バス利用者は約31,000人、また、送迎バスにかかる費用としましては、年間13,327千円です。
課題といたしましては、センターの午前・午後の利用開始時間と送迎バスのセンターへの到着時間が連動していないこと、また、センターへの送迎ルートが基本1路線となっていることから、利用者からの運行時間の見直しや路線増などの要望が多数寄せられてまいりました。こうしたことを踏まえ、午前・午後の施設の利用開始前に送迎バスが到着するダイヤに改めるとともに、福祉バスを有効活用することで、運行ルートの見直しや運行本数を追加し、センター利用者の利便性向上や、さらなる利用促進を図るものでございます。
今回の補正予算額6,607千円の内訳といたしましては、ダイヤ改正で運行時間が拡大したことに伴う、送迎バス運転手の人件費が主なものとなります。
なお、これまでの送迎バスの利用状況等を踏まえ、新たに路線を開設する市立ひらかた病院や田口、長尾、杉方面を経由するルートの沿線住民年間約6,000人が利用されると見込んでおり、これらの方々が、気軽にセンターを利用していただくことで、そこでの仲間づくりを通じて、健康づくりや生きがいづくりを行っていただくことが、ひいては、介護予防につながるものと考えております。


【再質疑】
例えば、総合体育館など高齢者の健康づくりや生きがいづくりに役立っている施設は他にもあると思いますが、なぜ総合福祉センターだけ無料の送迎バスが必要なのでしょうか理由をお聞かせください。また、厳しい財政状況の中、受益者負担の観点から、バスの利用者に何らかのご負担をお願いしてもよいと思います。新行政改革大綱では『受益者負担の適正化を図る視点から、公共料金・施設使用料等の見直しを進める』とありますが、それとの整合性を含めて見解をお聞きします。


【再答弁】
本市の総合福祉センターは、老人福祉法に基づく老人福祉センターA型として、高齢者の健康と福祉の増進を図ることを目的に設置しているもので、その運営にあたっては、看護師を配置することや生活・健康に関する相談を行うなど、施設の機能としては他の公共施設とは異なる性格を有しています。


また、府内の中核市における老人福祉センターの運行状況につきましては、最寄りの駅に近いところを除き、無償で運行している状況です。
さらに、総合福祉センターは、立地上の問題から昭和52年の開所以来、送迎バスを運行している状況で、現在でも、センターまでのアクセスの悪さや、周辺の交通量が多いといった諸事情からも、送迎バスを運行する必要性は高いものと考えております。
なお、議員ご指摘の送迎バスの受益者負担につきましては、有償運行に係る法制度上の問題や運用上の課題もありますが、実施手法も含め、様々な角度から検討を行ってまいります。



【意見要望】
送迎バス利用者は約31,000人で、その費用が1332万7千円ですから、1人当たりのコストは、約430円。そして今回の補正予算では、6000人の利用者の利便性向上のために660万7千円を計上していますから、1人当たりのコストに換算すると約1100円となり、タクシーに乗れるくらいの金額になります。
高齢者が増加する中、その健康づくりや生きがいづくりにつながる、スポーツや文化活動などを行うことのできる場所は、公共施設、民間施設ともに数多くありますが、例外なく交通費は自己負担されていると思います。
新行政改革大綱で示されている通り、厳しい財政状況の中、高齢者施策の質を維持・向上させていくためには、受益者負担の適正化を進めていく必要があります。
利便性が向上し、施設の利用者が増えるにこしたことはありませんが、他の施設では行われていない無料送迎を実施するには、かかったコストに対してどれだけの効果が上がっているのかを明確に示すなど、それなりの説明責任が必要になってきます。
今後、この無料送迎バスのサービスについても、しっかりと効果を検証・評価した上で、本当に無料でなければならないのか、利用者に少しでも費用をご負担いただくということは可能なのかを、検討していただくよう要望して、私の質疑を終わります。





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枚方市議会議員
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未来に責任

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