予算特別委員会の質疑の続きです。



先ほどの介護予防の予算の考え方とは、
矛盾しているようにも感じるかもしれませんが、

民間で類似のものが多々ある中で、
若干、安すぎるのではないか・・・
と感じるものです。


介護予防のプログラムの一環ということになっているのではありますが、
パソコン講座や絵手紙講座など年間15回の講座が2000円です。



確かに、行政が低廉な価格で提供することで
ハードルを下げるというのは一理あるのですが
これは「手厚すぎる」なのでしょうか?
「これくらいはやるべきだ」なのでしょうか?






【質問】
そして、次に、介護予防普及啓発事業のうち、生きがい創造学園に係る事業経費についてお聞きします。
生きがい創造学園は、これまでは介護保険制度における地域支援事業の任意事業として実施をされておりましたが、国の要綱改正により、平成28年度当初予算では、介護予防普及啓発事業経費として、予算計上されているとお聞きしました。
予算説明書では、介護予防普及啓発事業経費全体としての予算額は確認できますが、生きがい創造学園に係る経費がどれほどなのか確認できません。
そこで、まず、平成28年度の生きがい創造学園の予算額とともに、事業内容についてお聞かせください。




【答弁】
 生きがい創造学園に係る予算額としましては、本事業を委託しているNPO法人への委託料として1,248万2千円を計上しています。
事業内容としましては、60歳以上の方を対象とした各種講座の開催としており、パソコンや絵手紙、体操やコーラスなど、年間15回の連続講座を21講座実施し、高齢者の生きがいとチャレンジ精神を持った暮らしづくりを支援するものです。
なお、受講生には、受講料として、水泳入門講座については年間3,000円、そのほかの講座は年間2,000円を負担いただいています。


【質問】
先ほどの答弁では、生きがい創造学園において、受講生が負担する受講料は、一部の講座を除き年間2,000円とのことでした。
受講料の相場について調査したわけではありませんが、民間のカルチャースクールでは、安いところでも1回1,000円程度の受講料が必要なのではないでしょうか。平成24年度の事務事業総点検の中で最重点棚卸事業となり、そこでも議論がありましたが、やはり、この生きがい創造学園は年間15回の講座に対しで2,000円というは、安すぎるのではないでしょうか。
どうしてそのような低価格を設定されているのでしょうか、お考えをお聞かせください。


【答弁】
生きがい創造学園は、年間を通じ、定期的かつ継続的に受講していただくことで、高齢者に対して、生きがいを見出す場や社会活動に参加する機会を提供することを目的としていることから、講座の受講料は、高齢者が気軽に参加いただけるよう、低価格に設定しております。


【質問】
 生きがい創造学園では、例年、多くの高齢者が受講を希望されているとお聞きしていますが、平成27年度における応募状況について、お聞かせください。

【答弁】
 平成27年度の応募状況としましては、20講座を実施し、講座全体では、定員545名に対し1,027名の方にご応募いただきました。
平均倍率は約1.9倍となっており、そのうち倍率の一番高かった講座は、「おくのほそ道を読む」で、その倍率は3.24倍でございました。
 なお、受講者の決定については、講座ごとに抽選を行っております。




【質問】
ただ今、全体で、定員の約2倍の方が、応募されているとのことで、「人気がある」ともいえますが、一方、受講希望者のうち半分の方は、受講したくてもできないといった状況になっていることも事実です。
この事業の目的が、高齢者の生きがいづくりや社会参加の促進による、介護予防施策と位置付けられており、本当に効果があるというのであれば、少しでも多くの方に、受講していただく機会を提供すべきだと考えます。
とはいえ、単に定員を増やすことは、スペースや料金も上げないのであれば、予算など運営上の課題も多くあると考えますので、たとえば、例えば、全く初めて応募される方のための優先枠を設けるなど、抽選方法についても工夫されてはいかがでしょうか。
このことについて見解をお聞きします。

【答弁】
抽選方法につきましては、できる限り多くの方に講座を受けていただく機会を提供するため、過去3年以内に受講した講座は申込ができないとして受講生の募集をする予定でございます。
委員お示しの優先枠の設定については、対象者の特定など難しい点があると考えますが、できる限り多くの高齢者が、学びの場を通じて元気で生き生きと暮らし続けることができるよう、事業の充実を図ってまいります。


【意見要望】
3年以内に受講した講座は受講できないとなっておりますが、例えば、去年はパソコン、今年は絵手紙、であれば連続して受講でき、一方で、2年連続で抽選に外れる人もいる仕組みになっています。すべての講座を対象に初回が優先される仕組みがあってもいいと思います。また、行政がきっかけを提供するというのは一定理解しますし、その分低廉にしているのかもしれませんが、若干安すぎるようにも思える利用料金をあげて、人気があるわけですから、その分参加枠を増やすことや、優先的に参加できる人を決めるなどの方策も検討されてはどうかと提案しておきます。


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枚方市議会議員
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