今日は河北市議会議員合同研修会でした。

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毎年恒例の、北河内7市
(寝屋川、交野、守口、門真、四條畷、大東、枚方)の議員の研修です。

今年は枚方市が当番市で
講師は片山善博氏(元鳥取県知事、元総務大臣)
でした。

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去年(2014年)は古墳総めぐりでした。
2013年は子供の人間力を伸ばすには?
2012年は自然災害と対策について


議会改革は最初から訴えていましたので、
この4年の中で私は一番内容が良かったと思います。


最後に片山氏も、
「僕の話はあくまでも理想。
 いきなりは全部はできないと思うけど、1つずつ進めて欲しい」
とのこと。


今回の内容を踏まえて、
改めて立法能力を高めていきたい、
スピード感を持って問題に取り組む議会にしていきたいと感じます。


所管事務調査として、毎月1回程度委員会を開いたり、
委員会としてまとめて提言を作ったりもしていますが、
自画自賛は良くないですし、
市民の方の生活に直結するレベルではまだまだ変わっていないので、

議会の中にいるからこそわかる変化ではなく、
市民の方にもわかる変化を目指して。


それには、ほかの議員の方の協力が必要です。


ただ、議会の可能性はまだまだあると思っていますし、
それを再確認できた場でもあります。

しかるべき議員を選出していくことが、
議会が変わり、その自治体が変わることにもつながります。



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地方教育行政が変わる。

教育委員会のありかた。
教育長と教育委員長を一緒にしようという法律。
私は賛成ではないが、法律が改正されると法律に則って運用されなければならない。

背景としては教育委員会が本来の機能を果たしていないのではないか。

教育委員は議会で承認した人。
承認した議会も真剣に考えないといけないのでは。


号泣記者会見が全世界に配信されて、
地方議会への悪い意味での注目されている。


議会はもっと可能性がある。価値がある。機能がある。
しかし、その可能性を活かしきれていないと思う。

私も期待しているし、市民も期待をしていると思う。


最初に質問。
議会人をされていて、
今よりは変えていかないといけないのではないか?
と思っている人の方が多いと思う。



一生懸命やっていてもなかなか成果が見えない、
市民には伝わらないということが多い。

夜間にやっても人が集まらない。
議員立法をやっても市民の方に喜ばれる条例が作れないかもと自問自答。


やっぱり議会改革が足りていないと痛感している。


知事の時。
質問と答弁を読み合うのはやめた。
議会運営について提案した。(ささやいた)



議会とはなんだ?議員として何が重要なのだ?

議員の仕事は質問をすることだ
と言われる方がいる。
政策提案をすることが仕事だ、
という方もいるが、

私は違うと考えている。

本来の地方自治のしくみを見ると、
議会、議員の使命にそういうことは書いていない。
議会は決める機関、立法機関。予算を決める。条例を決める。
税の賦課徴収(減免も)。
財産の取得、処分、譲渡。
ほかのことも決めていいよ。(総合計画など議決事件の拡大)
副市長を誰にするか、教育長を誰にするか。
それが議会の最大の役割。
議会の仕事は決めること。決める場所。

物事を決めるというのは
いくつかの選択肢を選ぶこと。
他の選択肢を捨てること。
難しいことなので、複数人で決める。


裁判も同じく、何人かで決める。
一人が間違っていても、みんなが合わさったらだいたい正しい。

予算も市長という一人の代表が決めない。


質問する、提案する、追及することに力を入れすぎてないか。
これは決めたことをちゃんと守っているかどうかのチェック、審議。

決めることと、決めたことを監視すること。

決めるのは議会だから決めたことに責任持てますか?


2月議会で議案がごそっと出てきて、可決するけど、
内容を概ね理解して議決していますか?


「1つ2つは説明できて、あとは執行部に聞いてくれ」
というのでは困る。


質問で忙しくてほかに手がまわらないというのは本末転倒。


一生懸命勉強して提案して予算に入れ込んで・・
とかで、市政に貢献しているという反論があるが、
本来は決定機関の議会が相談して決めたらいい。


違和感があったのは、
「知事がこう言う条例を作ればいいじゃないか?」
という議員がいるが、議会で作ればいい。と返事をした。

その時は騒然としたが、
その後は議員立法が増えた。


条例を1日で作ったことがある。
中身はあらっぽく適当だったが、
条例を作ったというアナウンスメント効果で
効果はあった。



一般質問とかでああせい、こうせいというのは貴重な意見が多かったが、
「自分たちで決めたらいいじゃないですか」のものもある。

質問を通じて提案をしていることは、
議員提案や委員会提案として処理すればいいじゃないですか。


アメリカでプールの事故があった。
議会では同じような事故が起こらないかというのが話題になる。
その日に委員会で決めて、本会議で決めたことは、
「安全調査を直ちにしなさい、そしてその結果を早く報告しなさい」
という議案。

日本だと7月に事件が起きても9月議会まで待つことになる。
もう夏休みが終わっているから気が抜けた感じになる。

アメリカは州によって違うけど毎週か2週間に1回やっている。


決めたらその後やっていなかったら追及すればいい。
従ってアメリカは一般質問も代表質問もない。
市長が議場に来ることも滅多にない。
毎週やるとして50回のうち、年に2回くらい。
1回は最初の定例会で「Happy New Year」
2回目は9月に予算教書のようなものを発表するとき。


議会中、市長も幹部も拘束してというのはない。
議場に執行部席もない。
執行部が説明したかったら来るだけ。あまり来ない。
市民も登録していたら議案について発言できる。




市民の方を向いた議会というが、
議場のレイアウトは執行部の方を向いていて、
市民には背を向けている。



物事を決めるというのは慎重にしないといけない。
議案は丁寧に扱わないといけない。

日本は一括提案、一括決定が多い。
アメリカは議案ごと。


退職金を減額する条例、
早くやめたほうが退職金が多いので2月に退職する人が激増した。
参考人招致とかをして、裏を取るべきだった。
アメリカは議案ごとに公聴会がある。
1人最低でも2分はしゃべることができる。


北海道の議会を見に行った。
学校の統廃合。
教育委員会の中間報告の時に
議員「保護者はどう思っていますか?」
行政「一部の方は異論があるが、概ね了解している」
それを聞いて終わったけど、
「あれは大嘘です。反対が凄い多い」と職員が後で言っていた。

そういうことをしていると民意とずれてくる。
統合したい教育委員会が中立な情報を出すことはない。


両方から意見を聞いて公正に議論、議決する。

議案も提案者、一番精通している人が説明する。
その後パブリックヒアリングをする。
議員間討議
賛否


図書館の充実
パブリックヒアリングをして、
特別委員会を立ち上げて
固定資産税を増やして、図書館の充実にするという案。
パブリックヒアリングをして侃々諤々の議論の末、
増税して図書館の充実に。

徹底的に話を聞いて
決めるのは議会。
最後は議員が決める。

そういうことをやるためには、
年4回の議会では無理。

質問中心の議会から、
議案審議中心の議会へ。

今の通年議会は実際やっているのは年4回。


そして、市民が来れる時、発言できる時にやる。
夜間、休日。


アメリカの議会は市民向け
条例の管理は議会でしている。

条例は執行部への指示書。
指示を出したほうが管理をすべき。


日本は物事をオープンに決めるのが苦手。
日本でそれができているのは裁判所くらい。

一人ひとりが独立していなければならない。
決めるときは一人ひとりにしてほしいなと。



標準会議規則には縛られないほうがいい。
質問主意書のようなものはあってもいい。



傍聴人規則もならず者が傍聴くる前提で作っている。
議会を市民の広場にしないといけない。
変だなと思うことは自主的に直していってください。



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