保谷・大泉学園のピアノ教室「木村ピアノ教室」です。
当教室では、4月から3月までを一区切りとして、レッスンを行っています。
毎年3月には年度の振り返りとして、生徒の皆さまにアンケートを実施し、レッスンのご希望や、ご相談などを伺っています。
ご相談内容が、他の方にも共通するのではないかな、と思うことに関して、共有できれば良いな、と思い、お名前を伏せて回答してきたいと思います。
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・練習していて、間違えている部分を伝えると、練習を嫌がってしまう。
・練習で困ったら、ママに声を掛けてね、と伝えているが、イライラしやすく、練習が進まないことがある。(ちゃんと練習できているのか、不明)
・一度つまずくと、気持ちの切り替えが難しく、始めたのが早かったのかな、と悩む(現在、5歳)
お姉ちゃんがレッスンに通っていらして、下のお子様(当時4歳)もピアノを始めたい、とのことでご入会頂きました。
ご家庭での練習については、「お悩み相談№2」の、こちらを参考にしてください。
うまく弾けなくて、イライラするのは、大人も子どもも同じです。
私も小学生の頃、うまくできなくて鍵盤をバーンと叩きつけて、「もー!できないー!!」と誰に言うでもなく、叫んでいた記憶があります(笑)
さすがに、今は「はぁ~。また失敗した・・・」と心の中で落ち込む程度です。
大人の生徒様でも、レッスン中に何度やってもうまくいかないと、「ちょっと、すいません」と言って、ピアノの前から離れて呼吸を整える方もいらっしゃるくらいですから。
お子さんがイライラして練習が進まない時は、気持ちを言語化してあげてはいかがでしょうか?
「うまく弾けなくて、悲しいよね」
「弾き方、本当は分かってるのに、悔しいよね」
「もう少しでできそうだよね。あと3回弾いてみよっか」
などのように、イライラの気持ちを具体的に言葉にすると、お子様も「今、自分は悔しいんだな。弾けるようになりたいって思っているんだな。」と気持ちが整理できるようになっていき、冷静に取り組む練習になります。
けれども、毎日忙しい中で、子どもがグダグダ言い始めたら「練習するって約束したよね?まだ5分しか経ってないじゃん。そんなに文句ばっかり言うんなら、やらなくて良いよ。辞めれば?」
のような言葉がどんどん溢れてしまうかもしれませんね。
うん。うん。分かる。言いたくなる。
ママたちも毎日一生懸命家事と仕事と子育て頑張ってる!!
文句言いたくなったら、私にLINE送って良いし、レッスンの時に愚痴って帰ってください。
心に余裕がある時は、上記のように、気持ちの言語化をしてあげてみてはいかがでしょうか?それ以外の時は、「また、レッスンの時に先生に教えてもらおうね」でOKです。
親子喧嘩にならない程度で、引いてください。
さて、5歳の下のお子様。
確かに、レッスン時の気分の浮き沈みは大きいです。
でもね、楽譜も読めるようになってきているし、用語もしっかり覚えていますよね。
これって、興味関心が無かったらできないし、アンケートに書いてくださっていた通り、「ピアノをやりたい気持ちはある」んですよね。
ひしひしと伝わってきます。
うまく弾けた時の嬉しそうな顔。
反対に、うまくできなくて、落ち込んだ時の顔。
落ち込むってことは、できるようになりたい気持ちが大きいからだと思うのです。
お子様の「ピアノ弾けるようになりたい」の気持ちを大切にしながら、少し時期が早かったかな、と思いながらもレッスンや練習に付き合ってくださっている姿に、愛情を感じます。
きっと、お子様にも伝わっているし、上手に弾ける所をママに見せたい、と頑張っているんだと思います。
その証拠に、イライラしても、「辞めたい」って、おっしゃいませんよね。
壁にぶち当たると、「辞めたい」って本気ではなくても、口にしてしまうことがあります。
もし、ご本人が本気で辞めたいと思っていて、今はピアノを弾く時期でない、と、ご家族から見ても、講師から見ても明らかであれば、一旦、お休みするのも一つの方法です。
けれども、今回ご相談頂いたお子様は、私から見れば、ピアノを始めるのに良い時期だったと考えています。
まだまだ精神的に未熟なのは、当たりまえ。でも、きっとピアノで色々な経験をしたことは、成長にプラスになっているはずです。
ピアノが弾けるようになりたい、と思って、レッスンで言われたことがある程度できるのであれば、それが始め時。
お子様の希望を叶えてさしあげた、ママはエライ!!
手が掛かって大変だけど、エライ!!
自信もってください。
今のままで大丈夫ですよ。