思春期 ・ 子どものトリセツ講師
英語 ・ 英会話講師
木村かおり です。
9月になり2学期の授業も本格的にはじまりましたね。
すでに体育大会(無観客)や文化祭の練習等で
毎日 フル回転の忙しさ。
そんな9月だからこそ、効率的に勉強をしておこう。
今日は 勉強の結果が劇的に変わる
アウトプット法をお伝えしますね。
脳は「入力」よりも「出力」で覚えるということは、ワシントン大学の研究ですでに証明されている通りです。
外国語を習得した子供は、外国語を聞き取ることができても上手に話すことができない、つまり使いこなすことができません。
たくさんのインプットがあってもアウトプットしなければ定着しない
このことからも、インプットに加えてアウトプットも非常に大事だということがわかりますね。
インプットだけでは得た知識を効果的に使うことができないのです。
アウトプットの機会があってこそ知識が定着し、かつ苦手な部分・理解が十分でない点を見つけることができるのです。
「インプット→アウトプット→インプット」という流れがあって初めて知識は定着します。
インプットだけでは付け焼き刃となってしまい、せっかく覚えた事項もすぐに忘れます。
では効率的なアウトプットを紹介します。
中学生の定期テストや入試の勉強で言えば、インプットとアウトプットにかける時間の比は4:6〜3:7くらいがベストです。
教科書とにらめっこをする時間より、問題集を解く時間を長くとりましょう。
人に教えるのもまた、かなり高度なアウトプットですよね。
場合によっては、自分で問題を解く以上に頭を使い、また記憶に残ります。
人に教えたことがある人なら分かると思いますが、人に教えるためには自分が解ける以上に深く理解しておく必要があります。「なんとなくわかっている」状態では人に教えることはできません。
そしてその教える過程で、自分のどこが理解が薄いのかも明確になり、
理解が薄い部分について深く考えるようにもなります。
人に教えてと頼まれたら、積極的に教えてあげましょう。
ただし、答えだけ教えるのではなく、
なぜそうなるのかという理由を、その人が納得するまで教えてあげると自分の勉強にもなります。
解説を書いてみる
特に間違った部分については、ただやり直しをして答え合わせをするだけでなく、
なぜそうなるのか解説を書いてみましょう。
文章でダラダラと書くのではなく、図や表を用いながら、分かりやすく解説を書いてみます。
例) It is 形容詞 for 人(代名詞は目的格) to 動詞の原形。
★ It is important for him to study.
(itは訳さない)
(本当の主語)
~することは 人にとって 形容詞 です。
★勉強することは 彼にとって 重要です。
意外に思う人も多いかもしれませんが、「質問する」というのもアウトプットの1つです。
しかも最も簡単で、手軽にできるアウトプットです。
誰かに何かを質問するためには、かなり頭を使います。
自分が何がわかっていて何がわかっていないのか、
そしてさらに何をわかっておく必要があるのかを考えないと
質問はできません。
うちの教室でも、結果が出ている生徒ほどよく質問します。
質問に来ることで分からない点を教えてもらえるから結果が出るのではなく、
質問することでアウトプットができているから結果が出るのです。
逆に、「絶対に分かっていないだろう」という生徒はほとんど質問しません。
質問を考えながらインプットすることで、インプットの質も変わります。
テスト勉強のとき、やたらとノートまとめをしたがる人がいますが、
同じノートにまとめるのなら、一問一答の形式でまとめる。
一問一答の問題を作るためには、どの部分が重要で、どんな問われ方をするのかを考える必要があります。そして
問題を作る側の先生の視点で捉えられるようになる。
非常に有効な勉強ができます。
自分で作った一問一答を友達同士交換して解き合うのも良いと思います。他の人の視点と自分の視点の違いが分かってとても勉強になります。
結果が出る生徒は、テスト範囲の内容について、友達同士でよく話しています。
しかも「面倒くせぇ」とか「むずくない?」みたいなネガティブで生産性のない会話ではなく、
「ここがこうだよね」「そうそう、アレなんだったけ?」「あの問題、こうやって考えると簡単だよ」など、勉強している内容の要点やポイントについてワイワイと話をしています。
逆に結果が出ない生徒ほど、誰ともあまり勉強の話題は口に出しません。
話すという行為も、手軽にできるアウトプットです。
友達だけでなく、親や兄弟にも、「今日こんなこと勉強してさー、先生がこういう話をしていて面白かったんだよね」など、最近勉強した内容について誰かに話してみてください。
ほんの些細なことですが、記憶への残り方がまるで違ってきます。
❝話す人なんていないよ、親とそんな会話なんて恥ずかしくてできないよ‼❞という人は、
今日学んだことを数行程度 ノートに書き記すのもいいですね。
必ず自分でテストをして暗記したかどうかをチェックしましよう。
例えば単語テストがあるとします。まずざっと短時間で意味を覚えて 1回から2回書きます。そしてある程度できるようになったら答えを隠して一通りテストしてみます。
そしてできなかったところをもう一度インプットし、またしばらくしてからテストをします。
まだ書けない単語があればそれを集中的にインプットし、またしばらくしてからテストをする。
これを、全部できるようになるまで繰り返します。
★このとき大切なのは 時間をダラダラかけずに (単語が100単語くらいtあったとします。)
単語の確認テストは ユニットごとに区切って 1ユニットにつき 5分位です。
例えば、どの単語に対してもご丁寧に10回ずつ練習をし始めます。
そして全ての10回練習が終わったら、それで満足して単語テストのための勉強を終えます。
これは
インプットしかしていないので、あれだけたくさん単語を書いたにも関わらず点数がとれない。
学校でも受験でも、勉強の成果は全てテストで決まります。ならば、普段自分で学習するときにも、そのテストを常に取り入れる必要がありますね。
ECCジュニア 英語 英会話講師
元 中学・高校英語教諭
英検1級
木村 かおり