LOTUS EXIGE VHPDエンジン オーバーホール① | 木村自動車商会のブログ

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今回は単なるオーバーホールではなく、チューニングも兼ねているので分解前に現状把握の為の作業をします。

まずはダイヤルゲージでバルブ作用角の計測。

INカムは300度、EXカムは280度でした。

 

次はバルブタイミングを計測したいのですが、付いていた社外のアルミ製クランクプーリーには上死点マークがありません。

ダイヤルゲージでピストン上死点を確認しておいてプーリーに切り欠きを刻みました。

ここで気づいたのはクランクシャフトタイミングベルトプーリーのマーキング位置です。

以前チューニングを施した際にマーキングされた切り欠きが上死点位置より半コマ間違っています。

 

画像の左側カムは吸気、右側カムは排気

さて、作用角を考慮したうえで上死点位置のバルブオーバーラップ量を計測すると、案の定 吸気カムも排気カムも一コマ分オーバーラップ量が足りません。

残念ですが今迄はカム本来のパフォーマンスを発揮していなかったようです。

今度からは一般の整備時にも間違って組まれないようにカムプーリーにもタイミングベルト合わせ位置のマーキングをやり直しました。