インプットシャフトのオイルシールからのオイル漏れがあり分解したところ、インプットシャフトのオイルシールリップ当り面が摩耗していました。
今回はオイルシール類とインプットシャフト及びインプットシャフトベアリングの交換になりました。
#2・#3ピストンの棚落ちによる圧縮不良及び白煙が発生
棚落ちでピストンリングが暴れる為、上死点付近のシリンダー壁面が極端に摩耗
摩耗粉が混ざったオイルでメタルは限界付近まで摩耗している
ピストンは純正オーバーサイズを使用、コンロッド重量も計測し、バランス良く組み合わせ
#3メインジャーナルは段付き摩耗が見受けられたのでオーバーサイズのメタルを使用しクランクジャーナル研磨加工
仮組し、プラスチゲージでオイルクリアランス確認
バルブシートカット&スリ合わせ、光明丹でバルブシート当り幅を確認
バルブ傘研磨
バルブスプリング交換。新品部品はIN・EX共通となる
シリンダーヘッド組み立て
シリンダーブロック組み立て
摩耗粉で目詰まりしたオイルクーラーは製廃の為新品が手に入らず、他車種を加工して使用
オイルポンプ・オイルプレッシャーレギュレータは新品に交換
カプチーノ・アルトワークス・AZ-1などに使用されているブレーキマスタシリンダーは現在121000円します。
内部部品のバラ売り販売はありません。
そこで、オーバーホール時に必ず必要となる部品を製作し、シールキットをセットにして販売します。
マスターシリンダーの部品で消耗するのは全てこの部品です。オーバーホール用シールキットとセットで交換してください。
適合車種 カプチーノ全モデル・アルトワークスHA21/HB21・AZ-1
今回製作したパーツと壊れた純正部品。純正部品の壊れ方はクラックの発生です。金属疲労で必ず発生します。
拡大してみるとクラックが良く分かります。このクラックは6カ所に発生します。
製作した部品はジュラルミン製総削り出しで製作しています