物凄い勢いでひきこもって、M-1グランプリやyoutubeですべらない話やおぎやはぎのコントやらなんやら
なぜかお笑い一辺倒に傾いて暇を潰しています。
こんなに面白いものを連続連続で見せられると、家の中で面白いものを探そうと必死になりますが
そんな面白いものはありませんでした。
ただ一人、父を除いては、、、、
メシを食っていると、親父が突如話し掛けてきました。
「おいたかし。
これからはな、物を落としそうになった時には落とした物を目で追うのはダメだ。
これからは、『物を落とした!』と思ったら、必ず着陸する場所を見るんだ。」
話題が唐突すぎる。
なんで落下地点の話やねん。お前は外野手か。
俺は親父に天然スイッチ(認知症の前兆)が入ったことを確認し、話を続行させる。
「そんでどうすんの?」
「何が。」
もう話してたことを忘れてしまったのかよ、、、
「いや、今話してたじゃん。
物を落とした時、落下地点を先回りして予想するじゃん。その後どうすんの?」
「あ?ああ。あれな。普通に落としてしまったら、そのまま失くしてしまうよな。
どこに落ちたかもわからず、コロコロと転がってしまう。
その確率がグッと減るんだ。まあ凄いスピードで確認しなきゃいけないんだけどな」
やばい、、今、父の中で何かがフィーバーしてる!
続けさせなきゃ!
父の夢は膨らむ一方!
俺の期待も膨らむ一方!
「でもなんかそれって見るスピード凄すぎじゃない?無理だろ。
てゆうか落ちたもの、そのまま目で追ったほうが早いんじゃないかい?
そもそもなんでいきなりそんなことを思いついたの?」
俺は素朴な疑問投げかけた。
「いや、だからさ、物を落としそうになったら、
やっぱり焦ってしまうと見失ってしまうじゃないか。
そんなふうに、落とした後に見つからないってなることが凄く多いじゃないか。
ふぁからそんな時の為に着陸ちふぇんを・・・」
と、一生懸命に父は説明しているのだが、なんかだんだん滑舌が悪くなっていってる。
「お父さんどうしてしまったの?」というくらいに滑舌が悪くなっていってる。
「物を落としたあほにみうかはないふっへいふ」
とか言い続けてる。
おかしいと思い、父を見てみると
父が言葉を発する度に、入れ歯が少しずつズリ落ちていっているのだ。
少し坂になってる所に置いてある携帯が、自身のバイブレーションによって滑落していくかのように、
入れ歯がだんだんズリ落ちていってる。
「入れ歯落ちとるがなwww」と俺が爆笑していると、
父が『もうダメだ』と思ったのか入れ歯を「クイッ」と上げ直した。
それはまるで知的な秘書とかがメガネを「クイッ」ってあげるかのように。
俺はその時の親父の背後に「知的な秘書」の幻影を見たよ。
そして入れ歯を直した後、父は言った
「こういうのだったら落ちてもすぐわかるんだけどな」
そんなセルフフォローはいらんわ。