キンは猫であって人間ではない。
本当なら外に出て草が揺れているのをみたいだろう。
虫やネズミを追いかけたいだろう。
本来の楽しみを奪って狭い部屋に閉じ込めているのは私だ。
人間のエゴでキンを退屈させている。
そう思うと切ない。
だからキンのわがままはなるべく付き合うようにしている。
イエネコの何千年の歴史を持ってしても、ネコと人間は遠い。
一緒に出来ることはほとんどない。
キンが私に合わせるのではなく、私がキンに合わせなければならない。
でもたまにちょっと夢見てしまう。
キンとおそろいの服を着てお散歩する。
そんなメルヘンを。
ネコと人間。
近いようで遠い。
でもお互いがこんなに大好き。
本当に不思議なこと。
そして素敵なこと。
かわいいキン
キンがいるだけでおうちの中はメルヘンだ。