アルフィー高見沢俊彦物語 


 千鶴子: 突然お邪魔致します。
こちらはアルフィーの高見沢俊彦さんのご実家ですか?
公代: そうですが、どちら様ですか?
千鶴子:ホントに突然申し訳ありません。私、村上千鶴子と申します。
今年は夏のイベントが埼玉に来たんですがどうしても高見沢さんのご実家を見たくて押しかけてしまいました。
蕨の駅前のタバコ屋さんで聞いたらすぐに分かって、、、
ホントにスミマセン🙇
公代: あら、じゃあ昨日のコンサートご覧になったんですね。
応援ありがとうございます。さ、どうぞ。
千鶴子: いいんですか?
ありがとうございます😃
博: どうした?お客さんか?
公代:ええ。俊彦の、いえ、アルフィーのファンの方よ。昨日のコンサートに行かれたんですって。
博:それはありがとうございます。今ちょうど囲碁をやっておったんですが、お相手をお願い出来ますかな?
公代: お父さんたら、若い娘さんが囲碁をご存知な訳ないでしょ。うちの息子たちだって相手してくれなかったのに。
博:マージャンはやっておったではないか。マージャンやるんなら囲碁を覚えてくれれば良いのに。
千鶴子:聞いたことあります。
デビューする前四人集まればマージャンばっかりやっていた、って。桜井さんがマージャンパイ持ってたから。
囲碁の話も聞きました。お父さんがかなり囲碁に凝ってて駒も高級品使っていた、って。でも(笑)
公代:そうなんですよ、俊彦ったらマジックで色塗っちゃったのよ。あの子は本当に小さい時からヤンチャで好奇心旺盛で片時もじっとしていられない子供だったんですよ、
千鶴子:今も変わらないですね。(笑)ステージ走り回って転んだり、ギターごと引っくり返ってネックで胸打ったり顔打ったり(笑)
公代:子供の頃からサッカーやってて毎日泥んこでしたよ。
あの子は夢中になるとトコトンのめり込むから(笑)
千鶴子:そして中学生になるとバスケットボール部に入って夢中になったんですね。
そして寝ても覚めてもバスケットボール。
博:朝は私より早く出掛けて夜は私が帰って来る頃には疲れ果てて寝ていたし、日曜日も学校に練習に行っていたからほとんど顔を合わせることもなかったですね。それが、引退して家にいるようになったと思ったら今度は、、、
公代:いきなり、俺、エレキギター買うよ、って言い出して。
博:今とは時代が違いましたからね、エレキギター買うよ、というのは俺、不良になるよ、と宣言してるのと同じ意味合いだったんです。
公代:バスケットボールの引退試合に負けて心のよりどころ失ってましたからね。
博:あれだけのめり込んでたものが急になくなればそりゃ、多少心に穴はあくだろうが、あの時のあいつはこの世の終わりみたいな顔をしておった。
公代:何ですか、勝てる試合を自分の判断ミスでみすみす負けてしまった、って。悔やんでも悔やみきれないって。キャプテンとして致命的なミスだったって言ったそうですよ。私たちにはそんな事話しませんけど、三年間お世話になった顧問の先生に泣きながらそう話したそうです。
博:それであんな遠い高校に進学したんですよ。同級生が誰もいない、自分の中学時代の事を誰も知らない環境で高校生活を始めたい、と。
公代:これも進路指導の先生から聞いた話なんですよ、ホントにあの子、私たちにそういう話しなくて。
博:ギターの時もそうで、ただ、エレキギター買うよ、って言っただけなんですよ、
しかしあいつの事です。
ダメだと言ったところでバイトでも何でもして買うでしょうし
3年間のめり込んでたバスケットボールを忘れるために必要なんだろう、と思いましたからね。私も余計な事は言わずにただ、一言、オーケー、とだけ答えました。
千鶴子:それ、聞いたことあります。あまりに簡単すぎて拍子抜けした、って。絶対反対されると思ってたから。
博: 仕事柄そういう行為には反対をせざるを得ない立場でしたからね。
私が勤務していた高校でもエレキギター、長髪は禁止、という校則がありました。
公代:自分がやろうと思ったらそれが禁止行為であろうと周りの印象悪くしようとトコトン追及するんですよ。
千鶴子:今でも笑い話みたいにそういう話ライブでやってますよ。
お袋に会えば髪を切れ、電話したら髪切ったか、から始まるって。よくご家族の話してくれるんで。
公代 高校生の間はとにかくエレキギターと長い髪の三年間でしたね、でも何処か物足りないような、つまらなそうな顔していたんですよ。
それが大学生になったら何だかスッキリしたような顔になったようで、また何かのめり込めるもの見付けたな、と思ったんですよ。
千鶴子:はい。あの二人と出会って音楽の本当の楽しさを知ったって聞いてます。、高校時代にやってたロックとはまた違う世界、ハーモニーの美しさにひかれた、って。
公代:正直そんな事でやっていけるのかしら、って思ってたんですよ。だから大学だけは出て欲しくて8年間学費を払い続けてたんだけどとうとう卒業出来ないまま、、、
博:気が済んだら音楽をやめて教師になってくれるかとも思っていたが夢中になったらトコトンやるあいつの事だから正直諦めてもいた。
公代:まあ、次男ですからね、お兄ちゃんも家のことも私たちのことも自分に任せておけばいいからトコトンやれ、って背中を押してあげてたから。
千鶴子:その事はずっと言い続けてますよね、三人とも次男だから、って。で、後のお二人もお兄さんかいるから家業継いでくれて親のことも心配要らないから安心して音楽が出来た、って。
だって現に一緒に4人でデビューしたもう一人の人は長男だったから続けられなくて、、。
高校時代にグループの土台作ってくれた、言わば創設者みたいな人だったのに。
ホントに残念だったと思います。
高校時代に好きな音楽一緒に楽しめる仲間と出会って、その仲間とデビュー出来て、これからもずっと一緒に音楽続けて行くのが夢だって言ってたそうですから。
博:最初のレコードには4人いたのにいつの間にか3人になったのはそういう理由からでしたか。
公代:お父さん、あのレコード買ったんでしょ。
よく分かりましたね。俊彦のいるグループの名前もレコードのタイトルも知らないはずなのに。
博:教えてくれる人がおるもんじゃ。
千鶴子:高見沢さん、感動した、って言ってましたよ。
オヤジは隠れて買ってくれてたんだ!って。
公代:泣かせましたね。お父さん。
博:まあ、それぐらいはしてやらんとな。
公代:クーラーの時だって。部屋が暑いだろうからクーラー買ってやれって言ったのはお父さんなのに、私が買ってやったことにしろ、って、ホントに素直じゃないんですから。😆
博:お前が毎週掃除に行ったり差し入れ送ったりしてるのにワシまで甘やかす訳にはいかんだろ。
公代:あの子はお父さんのそういう時に素直じゃないところ、似てますね。
千鶴子:ご実家には帰りにくかったみたいです。
食べるものなくて動けなくなってる所をたまたま訪ねて来たお二人がラーメン屋さんに連れて行って命拾いしたことがあったそうです。二人で抱えないと歩けないほど弱ってた、って。
公代:まるで笑い話みたいにテレビで話してるの聞いた事があります。
ホントに良いお仲間に恵まれて幸せな子ですね。
千鶴子:今日はホントに来て良かったです。
急に押しかけたのにお話聞かせて頂いてありがとうございました。
公代:ずっとアルフィーのファンでいてあげてね。
博:また埼玉に来られるときにはお寄り下さい。
千鶴子:はい。一生アルフィーから離れません。