プロンプトとフェイディング | 例えば子供の引き出しの中

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明らかな自分のブログへの誘導的なコメントはお断りします。

うちの次男は普段はひとりでお風呂に入りますが、今もお父さんが休みの日や早く帰った日は一緒にお風呂に入っています。
男同士だからまあいいんですが・・・。

「同じ時間にお風呂に2人で入る」程度の事かと思っていました。

しかし、次男はいつもお風呂上りの機嫌が悪い。お風呂でケンカばかりしているようですあせる

先日のこと。
「お父さん、ストーカーや。僕の体触ってくる!」
と怒っています。(ストーカーの意味間違ってますが汗
「なんで触られるの?」

「フラフラするから持ってくるねん。」

「?もしかして、体洗ってもらってる?」

「ウン。」

「あらー!もう一人で洗いなさいよ、一人の時はそうやろ?お父さんに洗えてないところをチェックしてもらって、その時は言われたとおりに洗うんよ。分かった?」

「ウン、そうする。」

次男が寝たあと、お父さんに確認しました。いまだに体を洗ってやっているのかと。
そうしたら「普段ひとりで入ってて、きれいに洗えてないやろうから、2人で入る時は洗ってやってる。」と。

次男がまだ小さい時はそれで良かったと思います。
しかしもう高校生。これはいけない!

プロンプト(援助)には、身体プロンプト→モデリング→視覚プロンプト→言語プロンプトの順があります。だんだんと介入度が減って自立度が高くなっていきます。
体を洗ってやるというのは最も援助の介入度が高いものです。いや、援助以前かもあせる

お父さんが手本を見せてあげて、やらせて、最終的には声かけ(腕の後ろが洗えてないよ!とかね。)だけでできるようにしていく。
そして大事なのはフェイディング(だんだんと援助を緩めて、最後は一人でできるようにしていく)です。
フェイディングはプロンプト内でも行います。丸々やってあげていたのから、手を持って教えてあげ(身体)、次は見せて(モデリング、視覚)、言葉をかけ(言語)、更に言葉を減らして行ったり・・・。

お父さんは「つい手を出してしまう」そうです。
ここでは「待つ」事が支援なんです。早すぎると信頼されていないとも思われますよ。
プロンプト内フェイディングのほかにも、階層フェイディング(援助漸減法、漸増法)、タイムディレイ(時間遅延法)がありますが、お父さんができなかったのはタイムディレイ、つまり待ってやることですね汗

ある程度待ってからのプロンプトが効果的だそうです。

イライラしないで子供を信じて待つ。
これは発達障害の子どもでなくても出来る支援ですね!

なかなか難しいんですけどねーあせる
やってあげたほうが早いもんね。
でも、いつまでも手を貸してばかりでは自立はできません。

お父さん、プロンプトとフェイディングを教えたら、以前次男が中1の時の担任の先生に言われたことを思い出したそうです。

「この子にはこの子の時間がある」と。

「焦らないで、次男の時間に付き合ってあげてください」と。

そうなんですよねー。どの子にも言えることです。

次のお風呂からはケンカせず入れるかなー?ニコニコ