祖父と祖母は農業をしていたので、小学校に上がる頃には、私も手伝いをするようになった。(といっても、今考えると全く役に立たない、畑で遊んでいるだけのクソガキだったはずだが)
その畑仕事が終わると、祖父は決まって「リポビタンD」を飲んでいた。それを飲み干す姿は、まさに「働く大人」の象徴だった。ちなみに子供たちには「オロナミンC」が配られ、大人たちの真似をしながら、腰に手を当てながら一気に飲んだものだった。
そういうこともあって、私の中でリポビタンDは「おじいさんがファイト一発する飲み物」というイメージがあった。
話は変わり、先日仕事で、田舎の方でやられている店を閉店するお手伝いをすることになった。ご高齢ということもあり、力仕事は私が手伝うというものだ。
その日は終日、重いダンボールを運び出すという肉体労働だったが、それに対し「これ飲んで元気出してください」と差し出されたものがある。
しかも、ちょっとプレミアムなやつである。
私は幼い頃に感じていた「働く大人」になれたのだと思うと少し誇らしい気持ちになった。同時に、おじいさん、おばあさん世代のリポビタンDに対する信頼感は揺るぎないものであると確信した。
汗まみれになりながら、腰に手を当ててリポビタンDを飲のむ私。それはきっと、さぞかし勇壮な姿であったろう。
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