ごはん派、パン派というくくりで考えると、私は間違いなくごはん派である。パンももちろん好きなのだが、それ以上にごはんが好きな気持ちが上回っている。
こればかりは「好きなんだからしょうがない」としか言いようがなく、32年間変わらずにそのスタンスを取っている。
しかし、ことサンドイッチについてとなると話は変わってくる。
普通、この流れだと「おにぎり」と「サンドイッチ」だったら、ごはん派としては「おにぎり」を選ぶはずなのだが、その点に関していえば私は「サンドイッチ派」である。
これについても「好きなんだからしょうがない」と言うしかないのだが、そうなってくると「ごはん派でありながらサンドイッチ派」という、節操のないスタンスになってしまう。
いわば、ごはんという正妻がいながらサンドイッチと浮気をしている、週刊文春よろしくのゲス食生活をしているのだ。
もしこれを恋愛模様に置き換えるとこんな感じになる。
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ごはん子「ねえ、キムラさん。今日はおでかけだからちょっとおめかし(おにぎり)しようと思うの」
キムラ「どうしたんだい? 俺はいつものキミのままでいいと思うんだけど」
ごはん子「バカ! すっぴんのまま出かけれるわけないでしょ!」
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ごはん子「おまたせ! おめかししちゃった! 今日のポイントは、おかかと塩昆布とごまをミックスした、和風コーデなの! ……って、キムラさん、横にいるその子は誰……?」
パン美「あらごはん子さん。まんまるくおめかしして可愛らしいわね。でもキムラくんはあなたとではなく、私とお出かけしたいって」
ごはん子「な、なにそれ!? キムラさん、どういうこと!?」
キムラ「ごめん、ごはん子。俺、自分でもよくわからないんだけど、おめかしサンドしたパン美と出かけたいんだ。いや、キミのことを思う気持ちに変わりはないんだ! でも何故だか…おめかしサンドしたパン美に心奪われてしまうんだ……」
ごはん子「そ、そんなあ……」
パン美「そういうこと。あなたは炊飯器の中であったまってるのがお似合いだわ! さあキムラくん、行きましょう」
ごはん子「まってよー!!」
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という感じなのである。自分で書いておきながら、なんという優柔不断で節操のない男のなのだと思ってしまったが、好きなんだからしょうがないとしか私には言えない。
ちなみに一番好きなのはカツサンドである。





