それは約10年前──。
私がまだ学生で就職活動をしていた頃、職場見学をした時に気になったことがありました。
みんなスタバのタンブラーを使っていたのです。
今でこそシティの男として洗練された振る舞いをしている私ですが(おっと自画自賛かな)、当時はまだジャックナイフと呼ばれ、触るものすべてを傷つけてしまう、そんな若者でした。
そんなナイフみたいに尖っていた私も「シティの男はスタバのタンブラーをオフィスで使うんだ」と気付き、その帰り道にスターバックスへと向かいました。
その時に買ったタンブラーがこれです。
いや、なんでこれ買ったんだよと。
身長は6尺1寸、体重にして23貫466匁の大男である私にはとても似つかわしくないデザインです。
スターバックスだったら
こういうのがあるだろうと。
職場で使っていても
「それ木村さんのですか?」
「◯◯(←可愛い子)ちゃんのかと思ってた」
「女子のやつ勝手に使ってんじゃない?」
などと言われたりしちゃって、今更ながらなんでこんなデザインにしたんだと思うこともしばしばです。
しかし10年近くも使っていたら、なんだか愛着が湧くのも事実です。
それに「お花見」は私が一年で最も楽しみにしているイベントであり、桜を毎日眺められる──例えそれがイラストだとしても──私は幸せ者なのではないかと思ってきました。
私には似つかわしくない可愛いタンブラー。
今ではとても愛着があります。
そして今日もタンブラーには熱い熱い
ほうじ茶が注がれるのでした。







