「『料理』というものは華々しくあるべきだ、僕はそう思うのです」
若者はその地味なスープと老人を見比べて言い放った。老人といっても、その精悍な顔つきからは若さと知性が溢れている。さながら賢人のような佇まいの老人は、穏やかな声で若者に問いかけた。
「では君にとって『料理』とは何だ?」
その問いに若者はすかさず答える。
「なくてはならないものです」
「少し抽象的だね」
「人はごはんを食べなければ…『料理』がなければ生きていけない、僕はそう言っているんです」
「なるほど。それで…そこに華々しさは必要かね?」
「もちろんです」
「その理由は?」
「料理というのは、ただ口で食べるだけでのものではありません。味覚だけではなく、嗅覚、視覚、感覚が大事なのです。場合によっては周りの雰囲気…そう、聴覚だって必要になります」
「そうかね。だが君は先ほど『生きるため』に必要だといったね。そこで必要なのはあくまでも『栄養素』としてのとこだろう。それに対しての異論はあるかね?」
そう言われた若者は言葉に詰まった。老人は続ける。
「華々しい料理が素敵なことはわかっている。だが『食』の根本は『生きる』ということだ。人の血となり肉となる。『いただきます』というのは『命をいただきます』ということなのだ。そして何より…君のお腹はグーと鳴いているではないか」
そして老人はスープを差し出した。
「ほら、お腹が減っているだろうし、今日はひどく寒い。このスープで温まるといい」
華やかさのない、地味なスープだった。
「どうかね」
「なんというか、地味な味がします。でも…」
「悪くない、だろう?」
若者は何も答えず、そして涙をこらえながら、地味なスープを食べ尽くしたのだった。
-木村食堂 「賢人と若者の対話 地味なスープ篇」より抜粋
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♦︎白菜と厚揚げの豆乳風スープ
レシピはこちら(あのー、このクックパッドのレシピ、私がアップしたやつです。一応ね)
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、豆腐とベーキングパウダーで豆乳っぽくしているんです。いや、豆乳買えよって話ですけどね、寒くてスーパーに行くの面倒くさくて。ビールがなくなったらパジャマとサンダルで買いに行くんですけどね。
そんな感じで毎日地味~な料理をせっせと作っているのですが、最近「え、このブログは他の人のクックパッドレシピを紹介してるんじゃないの?」という声をちらほらいただきましてね。
残念でしたー!
あれは私のクックパッドページでーす!
ψ(`∇´)ψ わしゃしゃしゃ



