🕊お客様へ


私の都合に依り、お店の開店日を大幅に減らしてしまい、お忙しい中ご来店くださってきたお客様にご不自由をおかけしていること、心からお詫び申し上げます。

「きものや絹」は16年前、素人の私が0から立ち上げた小さなお店ですが、優秀な問屋さんや機屋さん、着物に詳しいセンスの良いお客様に後押ししていただき、ここまで続けることができました。感謝しかありません。


「きものや絹」で扱わせていただいてきた着物(帯や小物、草履に至るまで)は、殆どその優秀な問屋さんからの希少な逸品で、それを愛するお客様との間を繋ぐのが私の仕事だったと思います。


その中で、

素材に優るものはないということ、

商標ではなく、自分の目で物の価値を見極めること、

(そのためには実物を観ること、書いてあることを鵜呑みにするのではなく自分で調べること)など、

   沢山のことを勉強させていただきました。


職人技から生まれる美しい作品を引き継ぐ人も少なく、それゆえにその価値を理解できる人も少なく、けれどもホンモノは、素人(私)の心さえ動かすチカラがあることも実感させていただきました。


水曜日の定休日以外お休みなく営業し、夕方遅くに食材を買っていました。

何年か前からお店に行っても、思う食材が買えないと思いながら、夜遅いから売り切れているのかなと数年過ぎました。

ところがその傾向は年々益々感じるようになり、

素材に拘り、自分で調べる習慣が自然についた私は、遂に自分で食材を作るべきかもと思うようになりました。


わたしたちは食べたものでつくられていると思うからです。

素材の良い着物は氣持ちがよいのと同じく、素材の良い食材で作られたわたしたちは、同じように氣持ちがよいのではないかと思います。

日本の衣食住(慣習)の良いところが残っていったら良いなあと思います。

(とはいえ、またまた素人から(0から)の農作業は試行錯誤(失敗)の連続です。)



そんな氣持ちで、月半分の開店に踏み切りました。


半月で、

お客様の着物のお手入れや、着付け、きものdeおでかけ、和裁教室、を続けながら、魅力的なイッピンを提供できるようにというのは、時に「無理かも…」

    とへこむことも多々あります。

スケジュール調整も難しく、今はまだ上手くいっているとはいえませんが、工夫して、やり遂げたいと思っています。

いつかお客様と"きものdeおでかけ"した京都の白沙村荘で

木村孝さんが「女性が着物を着てオシャレをすることのできる平和が続くことを願っています。」と仰ったことがいつも心にあります。


いつも勝手ばかりお願いして申し訳なく思っていますがこれからもよろしくお願いいたします。🙇‍♀️


葉月展に向けてのお草履特集、続けてご覧ください。