着物を包む「たとう紙」とは?🤔
たとう紙とは、簡単にいうと、着物を包んでしまうもの、といった感じです。
たとう紙は漢字では「畳紙」「多当紙」などと書きます。
「文庫紙」と呼ばれることもあり、地域によって呼び方がかわります。
「たとう紙は必要ですか?出して保管してもいいですか?😲」
このような質問がお客様からまいります。
たとう紙は一般的には和紙素材で作られています。
重さのある着物を入れる強さも必要でこの和紙は張りがあるのも特徴です。
とはいえ、布のようにごわつくこともありませんので、着物を平らに保管しやすいのです。
さらに、たとう紙で包むことで汚れ防止にもなり着物にシワがついてしまうのも防げます。
雲竜紙は福井県越前市で生産される「越前和紙」のひとつで楮の繊維が雲のようでもあり、
また空を翔る龍のようでもあることから「雲竜紙」と呼ばれています。
和室の障子紙として利用したりされる吸湿性に優れた素晴らしい素材を使用した上質たとう紙です。
実は和紙というのは絹同様、素晴らしいのですよ😮
例えば、障子紙が和紙である理由は、和紙の持つ調湿、吸水力、断熱性、UVカット力のおかげで、高温多湿の夏を涼しく、冬は暖かく過ごすことができるのです👌
和紙はまた、あぶらとり紙✨や天ぷら🍤の油切り紙としても使われるように、水だけでなく油もスーッと吸収します。
呼吸をしているという着物の素材の「絹」の保管にはこの「和紙」が最適である理由をおわかりいただけましたでしょうか
皆さん、お着物の保管は是非たとう紙に包んでくださいね!
当店は、皆様の大切な大切なお着物を仕上がり時の状態を喜んで頂くことだけでなく、保管も良い状態でしていただけるようこのようにたとう紙にもこだわっているのです!
しかしながら....
たとう紙だけでは着物を湿気から完全に守ることは難しく、たとう紙だけで防虫や除湿が完璧にできるとは言い切れません。
定期的な陰干しとやはり専門店でのお手入れがお着物の寿命を延ばします。
当店は、洗い後は必ず新しいたとう紙にお入れしてお返しいたしますので(なんと!クリーニング代の税抜き1990円に含まれます!)当店へ洗いをご依頼いただく際には湿気を吸って役目を果たした古いたとう紙は、思い切って破棄して下さいね🤗
では最後までお読みいただきありがとうございました。
メール wasen.116@gmail.com
公式ホームページ https://wasen.jp/