黄変がきつくシミ抜きでは対応できない場合、再生方法として、金彩にて彩色し、修正困難な部分を隠す「金彩加工」という技法をおすすめさせていただく場合がございます✨
金彩加工とは、金や銀の粉や箔を生地に接着加工する技術です💫
これは友禅染をより華やかに表現するために行う工程でもあります🌸
【金彩加工の用途】
🔹 シミを隠す
🔹 元の金彩加工が黒ずんだり剥がれたりした部分を修復する
🔹 華やかさを出す
🔹 金箔柄の劣化を修復する
今回は、お客様が幼少期にご着用されたお着物をお子様の七五三で使用しようと箪笥から取り出したところ、着物全体にシミがたくさん付いていましたとのこと👘💧
このままでは着用できないため、私どものところにご相談をいただき、古く黄色や茶色に変色したシミを修復させていただくことになりました💡
ただし、今回の場合は広範囲にわたりシミがあり、そのシミは年数の経過とともに変色が進み、画像のように黄色くなっておりました👀。特に上前身頃と袖に多数の黄変染みがあります
上前 before
袖 before
絞りも施されており、柄もとても可愛らしい7歳様用の素敵なお着物です👘✨
ただし、色が白いため、シミが大変目立っておりました😣
しかしながら、今回は生地の特性と状態を考慮し、薬品を使用するシミ抜きを承ることができませんでした❌
どうしても蘇らせてお子様にお袖を通していただきたいという思いから、金彩加工のご提案を差し上げました
after
おわかりでしょうか?
シミの上に雲取りの金彩✨、そしてさらにお子様らしく、お着物の柄にも合うカラフルな金彩🌈も施しました🎨。


金彩が施された部分が豪華に見え、シミが隠れることで、全体の雰囲気がぐっと上品で優美に変わりました。
また、金の花模様を上前に足したことで、さらに華やかさが増し、シミ箇所以外にも全体のバランスを考え金を散りばめ、細部までこだわりました。
生地の柄や全体の雰囲気を見て、「どこにどういうふうな加工をするか」や「どのくらいの量の箔/砂子を置くか」「その形はどうするか」など、金の量はシミの数や全体のバランスによりますので、料金の範囲内で職人にお任せとなります🎨✨
長年の経験を活かし、見た目をより綺麗にすることはもちろんですが、豪華にしすぎると品が悪くなってしまうため、上品な仕上がりをバランスを見極めて加工致します👘🌟
当社の金加工は、着物の柄を描く作家が手掛けますので、かなりの自信を持っています🖌️✨
変色はそのままにしておくと、黄ばみから茶色、やがては黒くなってしまいます😓
そうなりますと手遅れとなり、金彩加工も施すことができなくなってしまいます⚠️
生地の強化にもなりますので、できましたらお早めの処置をおすすめいたします。
タンスに眠っている諦めてしまわれたお着物、代々受け継がれている振袖、ぜひ、蘇らせて華やかさを取り戻す【金彩加工】をお試しくださいませ🌸
金彩加工の価格は、デザインや金の使用量によって異なりますが、一般的には3万円~4万円台でのご提供が多いです。
ご依頼を心よりお待ちしております。