キモノの衿~ぐずぐずを直したい! | たまがわきもの教室

キモノの衿~ぐずぐずを直したい!

卒業シーズンですね。
久々にキモノに袖を通した!という方も多いと思います。

 

そして、
何だか、衿がきまらなくて…と、

思われた方も、少なくないのでは?

 

着物を着る人で、

衿元をきれいにしたい。という方は多いです。

 

わたしのお茶の先輩ですら、(30年も着物をきている、)、
「どうすれば、衿元がきれいになるのかしら。」と言います。

 

…なかなか、難しいのです。

回数着ていれば、いつかきれいになる。というものでも、ない。


リセットして、自分の目指したい着方を改めて考えてみる必要があります。

 

でも、大丈夫!

そう思った時点で、「きれいの感覚」はお持ちなので、
修正できます。

 

生徒さんを拝見していて、
衿元に苦戦している方は、

「衿元のイメージを360度でとらえていない」

ことが多いです。

 

鏡を見て、左右の衿を交差しているだけだと、
衿は、身体に沿いません。
時間とともに、身体から離れていって、ぐずぐずになります。

 

お教室では、わたしが、
横から、後ろから、生徒さんの長じゅばんの状態を確認して、


1.衣紋を適正に抜いてもらい、

2.身体に沿わせた後に、

3.前中心を意識しながら、衿の角度を深めに合わせてもらっています

 

これで、立体的な衿になります。

 

長じゅばんの着方だけで、ぐずぐずの衿がすっきりと変わります。
首も長く、すらっと見えます。

 

よくわからない方は、

横から、後ろから、写真をとってもらうのも有効だと思います。

理想のイメージと、実際の姿を把握して、修正しやすくなります。

 

正しいイメージを持たなければ、その通りに手は動かせません。

 

そして、

正しく再現されると、脳は喜んで、さらに細部まで気を配り、手を動かせるようになるようですよ!

 

それでは、また来週。