麻の着物
梅雨明けとともに、
麻の着物の支度をしました。
せっかく、長着を麻にしたのだから、
長襦袢も麻、
肌襦袢も、あしべの植物繊維が織り込まれているものに。
やや固めの、
涼やかな肌触りと、
程よい透け感。
袖から風が入り、
熱がこもらず、
何より、
眼に涼やか。
動物性繊維の絹と、
植物性の麻とでは、
こんなにも違うのかと、思う。
この夏も、お世話になります。
小千谷縮さん。
小千谷は苧麻という、
麻から作られるのですが
今日の夏越の祓では、
茅の輪くぐりをして、
「苧麻を水に浮かべて邪気を払う」習慣のある地方もあるそうです。
昔の人にとって、
「苧麻」は身近な植物だったのだろうなあ。と、
想像します。
今年の夏は長くなりそうですね。
暑さに負けないよう、
どうぞ、ご自愛を。