先日着用した、野村半平の本場夏結城↓
本場夏結城は、1930年台に野村半平氏(初代)によってつくられたのが始まり。
現在では、3代目の野村不二雄さんが織られています。
本場夏結城は、本場結城紬に使われる糸に甘撚りをかけた糸と、麻糸を使って織られたもの。技術的にとても難しいらしく、
世の中に、夏結城をうたっている織物はありますが、麻糸を織り込む夏結城は野村さんのみが制作されています。
なので、生産反数にも限りがあり、かなりレア。
昨年の結城ツアーの時、野村さんのお邪魔させていただき、お話をお伺いしたときに「最近は、無地や縞の注文が多く、絣がなかなか織れない」とおっしゃっていました。
なので、特に、たてよこ絣のものは、かなりレアなのです。
ほんのり透け感があって通気性が良く、麻が織り込まれているせいかさっぱりとした質感で、単衣でもまとわりつくことがないので、裾捌きもいいのです。
着心地も、質感も、本当に特別なお着物です。