日本人のすわり方と着物 | 大阪心斎橋 きもの青龍 (着付け・レンタル・レッスン)

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図書館で偶然見つけたこんな本を借りてきました。

『日本人の坐り方』矢田部英正・著 集英社新書

 

スキンドライブの新井洋次先生にお会いした時、

(その時の日記→

日本人は昔は立て膝で座っていた、とお聞きしたのが

頭に残っていたのでタイムリーな本でした♪

一般的には「座る」と書きますがこれはすわる場所まで

含んだ表現なんだそうです。

動作としてのすわる、は「坐る」。

すわる、ということは文化そのものなんだなぁと思いました。

日本人は床坐の習慣を持つ民族なんだから当然といえば当然ですが、こんなに坐る形にはいろいろあるのか、と

驚きました。

それと正坐の歴史って意外と短い!

動作と名称が一致して普及していったのって

明治とか大正なんですって。

昔の人は正式な茶席でも立て膝だったとかびっくり

現在ではちょっとお行儀悪いとみなされるのに…

昔の着物の様式だと、足をくずしていても

隠れて見えないのですね。

それが江戸時代の寛永年間に幕府の禁令によって

反物の寸法が変わったため、現代のような身巾の狭い

着物の変わり、座り方も変化していったそうです。

(帯は、反対に巾が広くなっていった)

 

男性の袴に今でもついている腰板。背もたれを使うことが

あまり無かったなかで、腰を支える役目があった。

以前男性袴を着付けした際にお客様に腰板のことを

尋ねられた時があったんですよね…次回はお答えできる~チョキ

 

また、日本人は古来から、踵に坐ることが多いため

下駄も「坐具」としての役割が大きかったとのこと。

しゃがんで作業する時、下駄を前のめりに固定すると

踵の上に坐りやすくなります。

衣服と動作と道具の関わり合い、おもしろいですね…

 

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