黄八丈は伝統工芸品 | 着物買取体験まとめのブログ

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今日は、黄八丈について触れてみたいと思います。

黄八丈の産地は、伊豆諸島南端の東京都八丈島で、意外なところが産地となっています。


江戸時代の頃は、黄紬と呼ばれいて、貢納布として江戸城にこれが納められていたそうです。

この八丈染めには、いくつかの種類があります。

・黄色の黄八丈
・焦茶色の鳶(とび)八丈
・黒八丈など

黄八丈の糸の場合は、椿や榊、刈安の葉と枝を燃やしてから灰を取り除き、
この灰汁の上ずみ液を染料にします。

この後、繰り返し作業として染めては乾燥させ、それを15~6回くらい繰り返します。

そして、最後に椿の灰汁につけると、艶やかで美しさをました黄八丈の色が出てきます。 

鳶色の糸については、マダミの樹皮と灰汁で色を出します。

黒色の糸については、シイの樹皮の染液で染めてから、鉄分を含んだ泥の中につけます。
泥媒染することで、独特の色を出すことができます。


織り方については、平織り・綾織りがあります。
縞や格子柄を特徴にした着尺・帯などが織られています。


黄八丈は今では、伝統工芸品として指定されており、そのため、染め元・織り元の数も減っているので重宝されています。