久米島紬の生産は主に沖縄県の久米島で行っています。
産地である久米島は、沖縄県那覇市の南西約85Kmのかなり遠い場所にあります。
その歴史は、17世紀頃との話がありますが、これは定かではございません。
徳川家光以降の時代では、琉球紬とも呼ばれていたのことです。
琉球紬はわたしもこれを調べていて知ったので意外でした。
久米島紬の特徴ですが、風合いは真綿から引いた手紡ぎ糸を緯糸として絹糸を経糸に使い平織りします。
久米嶋紬の黒い色は、紅露でした染めをしてから、さらにテカチで染めて、鉄分を含んだ泥で媒染します。
金茶や赤茶色の絣模様について~
植物染料のテカチ・紅露・山桃・福木は、すべて久米島で育てた自然植物です。
絣模様は、一般的に琉球絣と呼ばれる鳥、雲、水などの南国特有の柄です。この織り上がったあとの反物は、棒で叩いたくことで、絹の光沢を出して毛羽立ちを消します。