こんにちは 京都の着付け教室 きものシャン 講師の原 です。

沖縄県は、久米島に来ております。
 
空港からは、町営バスにのって。

空港から続くこの風景。島には2度目の訪問ですが、やはり感動します。
 
さっそく久米島紬事業協同組合 へ。大きな糸車が目印です😊。
作業場の見学や織物体験ができます。
 
入館料200円 (子供は100円)です。
コースターを織ったり、ショールの草木染めなど体験は別途料金ですが、大判ショールでも5000円程度。久米島紬 体験コーナーについて
組合の方が直接指導してくださいますので、久米島紬についていろいろお聞きしながら体験できるので、着物に興味のある人にとっては、かなりお得です。
 
前回の訪問の際に私はショールの草木染め体験をしたのですが、↓このいま糸を吊るしている場所で染めたショールを絞って乾かしたりしました☀️
 
また館内には展示品もあり、久米島紬の作業工程を紹介する映像上映とともに詳しく学ぶことができます。
久米島紬は、国の重要無形文化財に指定されており、多くの着物ファンを魅了しているわけですが、いかんせん大島紬などのブランド紬にくらべると流通している数が限られいます。
 
沖縄の離島という距離的な問題もあり、なかなか久米島紬だけにフォーカスして一度に多くの商品を見るチャンスはありません。
 
生産反数は組合だけでも年間600反ほどですので、決して少なくはないのですが、直接現地ならでは、作り手の方のお話を聞きながら、島の自然を堪能しながら色々見せていただくことができるため、久米島を訪れる価値はプライスレスです。
 
 
ちょっと ここで確認。
 
久米島紬 重要無形文化財の指定要件 とは
 
  1. 糸は、紬糸又は引き糸を使用すること
  2. 天然染料を使用すること
  3. 絣糸は手くくりであること
  4. 手織りであること
 
となっています。
 
 
ここで組合員として久米島紬を作っている方は基本的に1人の人間が全行程をやる というルールがあります。(注:ほかの機場さんでは分業制をとっているところもあります。)
 
もちろん作業的に複数人でやらないと出来ないことは、協力して行われますが、1人の人間が糸染めからデザインから全ての下準備、そして機織りを行います。
 
製作者の得意とすることがそれぞれの織物によく現れて個性がでるのも久米島紬の魅力。
 
館内の展示品に直接手で触れることはできませんが、お写真はOK。
じつは久米島紬にも夏物 があるんです。
経糸は生糸、緯糸は紬糸と駒糸を交互に織り込んでいて薄く、透ける織物になっています。
盛夏用の着尺ではなく、単衣の時期に着用する風合いになっています。
 
さらにこちらもあまり知られていないかもしれませんが、
無地の久米島紬もあるんですよ。
これは無地、かつ夏物(単衣もの)というなかなかニッチなアイテムです。
 
紬そのものの風合いやツウな世界を求める方は久米島紬にも無地の境地をもとめるのですね。
 
 
ほかにも アヤ無地 と呼ばれるボーダー柄もあります。
縞模様のことを アヤ と呼ぶので、縞以外にはなにも柄(絣)が入っていないということで アヤ無地 なのだそうです。
 
着物部分が透明になってるボードがあり、反物を垂らすと着姿のイメージができるアイテムw
 
そういえばこれ、那覇の着物屋さんにも南風原にもありました。京都では見たことないのですが、沖縄限定アイテムとは考えにくいので(笑)昭和の時代には京都にもあったのかも?
 
 
 
さて次の記事は、続編
 
に続きます。
 
染料による風合いの違いや、久米島紬の魅力を私なりに見て考えたことなど。
 
さらにマイファースト久米島紬も購入しました🙌
 
の記事も続きます。