この所、カビによる被害を受けたと

  思われるおきもののお手入れを

  承ることが多くなったように思います。

 

  地色が抜けてしまっているおきもの、

  茶色のシミが数多く出てしまった帯など、

  ご相談を承りました。

 

  これも、もしや、

  異常気象のせいかもしれません。

 

  今まで以上に多いのです。

      

  カビは菌ですので、

  染料と反応を起こす場合があります。

 

  見た目にカビが

  出ている状態ではなくても、

  そのカビを動かした後、

  色が抜けてしまう場合があるのです。

 

  帯の場合は、

  帯に入れる芯が木綿ですため、

  表地より先に湿気を吸う芯の方に

  カビが出ることが多いです。

 

  昔、質の悪い胴裏が出回った時期があり、

  その胴裏を付けたおきものは、

  胴裏が茶色になってしまう場合がございます。

 

  それを放っておきますと、

  表地までシミが出てしまう時があります。

      

  よく私がお客様に

  お話しさせていただく事がございます。

 

  昔のように年に一度は

  虫干しをしてくださいとは申しません。

 

  慣れない方がおきものに

  風を通そうとされて、

  日に当たってしまったら、

  焼けて色が変わってしまいます。

 

  シミやカビは、

  出てしまってすぐであれば、

  きれいに直すことができますので、

  せめて、年に一回で良いので、

  たたみ直しをしてくださいと申し上げます。

 

  たたみ直す時に、

  全体をきちんと見て頂ければ、

  シミにも気が付くと思うのです。

 

  その時にお声がけいただければ、

  大事に至らずに済みましたのに・・・

  

  

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