今年の卒業式・入学式の着付けでは、
入社して5年以内の社員に
だいぶ活躍してもらいました。
もちろん、入社してから、
着付け教室に入ってもらい、
自分が着るだけでなく、
着せ付けの勉強もしてもらいます。
ただやはり、着せ付けは、
練習するにはボディでやるのですが、
人間で実践を重ねないと、
なかなか習得できないものです。
しかし、まさかお代を頂くお客様で
練習させて頂く事は出来ませんし、
なかなか難しいことです。
当店では、お店当番の人は、
基本的にはおきものを着てもらうので、
その着付けを練習として、
やってもらったり、展示会の時などに、
帯をお互いに締めあったり
という具合に練習をします。
私もなるべくやってもらうようにしてますが、
先日、ある背の高い社員に
帯を結んでもらったら、
帯の下が締まらず、
上が締まるのでとても苦しい思いをしました。
成人式のお嬢様のお着付けを私たちがやる時は、
最近は背の高いお嬢様が多いので、
胸で抑えるという動作で
胸が届かないお嬢様が多くなりました。
今にドーナツ型の踏み台の上に
我々が立たないとならなくなりそうです。
逆に、背の高い人の場合は、
帯を締める時にかがまないと
帯の上が締まってしまって
(本来は、帯は下が締まった方
が苦しくないのです)、
締められた側にとって、
苦しくなるのだと思います。
ですが、今回、
今までお着付けを
担当出来なかったメンバーが、
卒業式シーズンから活躍してくれたので、
私を含め、先輩社員は、
随分と楽をさせてもらえたと思います。
特に袴は、とにかく、
腰ひもをしっかり占めることが大切で、
裾線やお端折りの美しさは、
袴の下に隠れてしまいますので、
おきものを普通にお着せするよりは、
ハードルが下がります。
だんだん、任せていかねばなりません。
私も、
いつまでも出来るわけでは
ありませんので・・・
娘は今の所、
自分で着ることはだいぶ上達してきました。
あとは、着慣れることですね?
お問い合わせは、きもの蔵人みやもとまで。