私のブログを読んでくださっている

  という女性の方が、

  お着物のご相談にご来店くださいました。

 

  初めての事です。

 

  その方も、ブログを書いておられ、

  手持ちの着物を着る機会を

  増やしてみるという

  ブログを書いておられる方です。

 

  おきものの整理をしていたら、

  先代から残された、

  黒紋付(喪服)が出てきたとのことでした。

 

  ご自身の黒紋付は、

  冬用も夏用もあるので、

  それ以上にはいらないが、

  処分してしまうのはもったいない。

 

  どうにかして生かせないか

  ということでした。

 

  そこで、私がした提案は、

  解いたり紋消しをしたりせず、

  そのまま紋の上に柄を描くという方法でした。

 

  もちろん紋の上だけに

  描いたのではおかしいので、

  上前や肩の所にも描いてもらいます。

 

  いつも私がお勧めするのは、

  刷毛履きですが、

  今回の職人さんは、

  山並みをご提案くださいました。

 

  紙の上に、きものの形を描き、

  そこへ柄の飛ばし方のデッサンを

  してくれました。

 

  お客様のご要望は、

  気軽に着られるようにしたい

  ということでした。

 

  附下であれば、

  そこまでかしこまらなくても

  良いかと思います。

 

  ただ、私は、

  元が黒紋付でしたので、

  かっこ良い感じに仕上げたいのかな

  と思っておりましたら、

  かわいい感じが好きなので、

  足す柄は、

  灰桜色にされたいとのことでした。

 

  胡粉で描くのですが、

  柄と地色の境に銀の砂子を

  撒くような形になりますが、

  なるべく、

  さりげない仕上がりにしてもらいました。

  

  出来上がりに、

  ご満足いただくことが出来ました。

 

  この方法ですと、

  おきものを解いたりせずにできますので、

  仕立て代がかからないというところが、

  メリットだと思います。

 

  先日、その方が、そのおきものを

  お召しになっている写真を

  送ってくださいました。

  

  とっても、嬉しかったです。

  

  

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