先日、懐かしいお客様から突然お電話が入り、

  ご自分のお嬢様に作った掛け着を

  ひ孫に使わせようと思ったら、

  シミがあるので直してほしいと

  ご依頼がありました。

 

  拝見に伺うと、

  とても良いお品なのですが、

  一番目立つ所に、

  時間のたったおシミがありました。

   

  きれいに取れるとは思えない状況でした。

 

  お得意の金の砂子を

  撒く方法も考えたのですが、

  きれいなピンクに友禅だけ

  してあるお品でしたので、

  変に金を使うのもおかしかったのです。

 

  京都の職人と相談致しましたら、

  シミの上に同じように菊の柄を描きましょう

  と提案されました。

 

  出来上がってきて見てびっくり。

  

  本当にきれいに同じ柄を描いてくれていて、

  よく見ないとわからない感じでした。

 

  腕の良い職人さんがいてくれて助かります。

 

  京都の古くからお取引のある悉皆屋さんの

  担当の方も、

  そろそろ75歳を超える頃です。

 

  その方と相談しながら、

  色々なリメイクをしてまいりました。

 

  その方は、

  手の良い職人さんをよく知っていて、

  この職人さんならこれができる、

  この程度ならこちらの職人さんでも

  という判断ができる方です。

 

  この方や職人さんが、

  少しでも長くお仕事をしてくれることを

  願うばかりです。

  

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