昨日ご来店のお客様から、
お迎えの着物ってご存知?
とご質問頂きました。
お話の内容をお聞きして、
その様な名前とは認識していませんでしたが
存じておりました。
そう言えば、最近、
他のお客様からも、
同じ内容のご依頼を頂戴いたしました。
それは、ご子息のご結婚の際に、
お嫁様にご用意するおきものの事です。
私が、嫁に参りました時に、
母がこちらの紋を付けたきものを
用意していてくれて、それを着て、
里帰りするように言われました。
関東では、実家で用意するおきものには
実家の紋を付けます
(なかには、嫁ぎ先の紋をお入れになる
場合もありますが)。
そこで、今度は、
嫁ぎ先の方で、
そちらの紋を入れたきものを用意して、
「この様にちゃんとうちの嫁として、
手厚く扱っておりますよ・・・」と、
ご実家にお知らせする役割を
果たしていたものと思われます。
我が家では、
孫のお宮参りに合わせて、
当家の紋を入れたおきもの一式を
嫁の梓に作りました。
その時は、袷でしたが、
今回は、単衣の時期にお宮参りなので、
単衣一式を作りました。
掛け着は、
お兄ちゃんの袷で
我慢してもらう事にしました。
呉服屋なのに・・・
その分、違うものを作ってあげましょう。
こうして節目節目に用意してあげれば、
ご結婚式にご招待いただいた時や、
七五三・入卒にも迷うことなく
着ていけると思っています。
結婚前は、自分が主役ですが、
子供が生まれると子供が主役の
行事が多くなります。
その様な時には、無地やぼかしの訪問着、
附下などが、
余り前に出過ぎず適していると思われます。
できれば、子育てが終わるころでも
お召しになれるような色目を
お選びいただき、お若い時には、
帯で若さを出していただくと
良いと思われます。
お着物のご相談は、きもの蔵人みやもとまで