先日、あるお客様の派手になってしまった

 道行コートから、三歳のお祝いの

 お被布をお作り致しました。

 

  はじめご相談を頂戴した時、

  お羽織や道行コートは前を欠いてしまっているので、

  無理かなと思ったのですが、

  仕立て屋さんとご相談したら、

  後ろ身頃分で全体が足りると言う事で

  承ることが出来ました。

 

  前身頃の分で、

  お被布の衿など小物部分を作ります。

 

  かわいいお被布が出来るのが、

  今から楽しみです。

 

  お宮参りの時の掛け着の袖の丸みを直し、

  長襦袢に半襟を付けてあげれば、

  それで三歳のお祝いが出来ます。

 

  女の子のお孫様がお生まれになられましたら、

  そんな風にして差し上げるのも

  楽しいかと思います。

 

  別のお客様のお孫様は、

  海外にお住まいです。

 

  日本に戻られた時に三歳のお祝いをと

  お考えになっているうちに、

  四歳になってしまわれました。

 

  ここで、少々問題になるのは、

  本来は三歳のお祝着は、

  背縫いのある三つ身を使うべきなのですが、

  一つ身である掛け着でもお召しになれるし、

  お被布に背縫いがあるので、

  きものの背縫いに関しては見える

  わけではないので、

  掛け着を利用していると言う事です。

 

  つまり、三歳が四歳になられた場合に、

  身巾があまり変わって無ければ

  問題は無いのですが、

  もし、標準より大きめな

  お子様だったりした場合には、

  前の合わせが浅くなってしまう可能性が

  あると言う事です。

 

  仕立て方に違いのある一つ身と三つ身では、

  当然身巾が違ってきておりますので・・・

  この点に問題が無ければ、

  ご都合に合わせてお祝いなさることは、

  特に問題は無いと思います。

 

  使いまわしのきくところがきものの良さです。

 

  呆ける前に、

 この知恵を、記録しておかなければ・・・

 

 お着物のご相談は、きもの蔵人みやもとまで