きものを美しく着る方法を教えてほしいと

  よく聞いていただきます。

   

    

 

  きものを美しく着るには、補正をきちんとし、

 下着をきちんと付け、

 長襦袢を美しく着る事が、基本となります。

 

 その上で、きものを美しく着るわけですが、

 長襦袢までで、大半が決まります。

 

 でも、一番、きものを美しく着るのに大切なことは、

 繰り返し着る事だと思います。

 

 先日、テレビのバラエティ番組に、

 ある女優さんがが、初めて出演していました。

 

 コマーシャルやドラマや映画の中できものを着ている

 その女優さんは本当に美しいと思います。

 

 しかし、バラエティ番組にパンツルックで出ている彼女は、

 やはり、若いタレントさんには勝てず、

 余り素敵には見えませんでした。

 

 それだけ、きものと言うものは、

 ある程度年を重ねた女性を

 美しく見せる力があるのだと思います。

 

 (勿論、その女優さんもまだまだ若いのですが・・・)

 

 そのきものを、年を重ねた時に素敵に着こなすには、

 早くから取り組めば取り組むほど、

 その年になった時、美しく着られるということです。

 

 当店の展示会に、きものでご来店下さる方がおられますが、

 回を重ねるほどに、きものが体に沿ってくるというか、

 着姿が美しくなられるのが感じられます。

 

 とにかくお召しいただくことが一番です。

 

 それと、直し方を覚えるということも大切です。

 

 きものと言うぐらいですから、着る物です。

 

 人間じっと座ってばかりもいられません。

 

 高い所の物を取ることもせねばなりませんでしょうし、

 きものを着ていても、走る必要があるかもしれません。

 

 トイレに入られた時などに、ちょっと、

 ご自分のおきもの姿をチェックして見て下さい。

 

 半襟がだぶついていないか?

 

 衣紋がつまっていないか?

 

 おはしょりはきれいか?

 

 脇がだぶついていないか?

 

 そして、ちょっと、あちこち引っ張ってあげるだけで、

 すっきりするものです。

 

 ただし、半襟の出方が左右で違ってしまった場合は、

 これは、どこを引っ張っても一日直らないものです。

 

 きものの胸紐を締めて、

 伊達締めをした時点で気が付かれましたら、

 もう一度ほどいて、背中心の位置を直すか、

 長襦袢まで戻って直して下さい。

 

 一日中不愉快でいることを考えましたら、

 この五分や十分は惜しくないはずです。

 

 一日中美しくいるには、やはり、

 最初が肝心そして途中で直すということも大切なことです。

 

 そして、タンスの中に肥やしとして大切にしまっておかれないで、

 是非とも、お普段におきものお召しくださいませ。

 

 きものは、5年着なくても、絶対着ないなんてことはありません!

 

 ある日目覚めて、おばあちゃまのおきものを、

 引っ張り出して着る事が出来るのが、きものの良いところです。

 

 美しい高齢者目指して、是非、お召し下さいませ!!

  

 

  お着物のご相談は、きもの蔵人みやもとまで