一反の反物からお宮参りの掛け着とお被布を作ることが出来ます。

 

 お宮参りの掛け着は、後に袖を作り直せば、三歳のお祝い着としてお召しいただけます。

 

 その場合は、その上にお被布をお召しいただく必要があります。

 

そのお被布は、掛け着の残りの布で作ることが可能です。

 

ですので、かわいい地紋の白生地を、赤に染め

 

残りの生地は白のままでお被布にしたり、

 

掛け着をピンクに染めて、残りを赤に染めてお被布にしたり、

 

色々楽しめます。

 

 

かわいい小紋で作るのも宜しいかもしれません。

 

先日は、当店の改装後のオープニング記念にプレゼントさせていただいた

 

絞りのお着物地一反を、

 

その時いずれ生まれてくる孫のためにピンクに染めておかれた方がおられました。

 

あれから、2年。

 

生まれてこられたお孫様が女の子でした。

 

そこでこの度その生地で掛け着を作ることになりました。

 

三歳のお祝いで使うお被布分を残して、掛け着を作りました。

 

ただ、ピンクの無地では、ちょっと地味です。

 

そこで、京都で刺繍をさせることにしました。

 

宝尽くしの刺繍を、全体にちりばめました。

 

とってもかわいい掛け着が出来上がり、

 

私まで、嬉しさの余り小躍りしてしまったほどです。

 

 

お嫁さんとお母様にお着付けをさせていただいて、

 

お写真は、当店奥のスタジオにカメラマンを手配して、お撮りいたしました。

 

この刺繍は、しみを隠すのにも使います。

 

あるいは、色留袖を訪問着にしたいときにはとても良い方法です。

 

もちろん、紋の上だけに刺繍したのでは、

 

いかにもとなってしまいますから、

 

若干他のところにも刺繍を入れなくてはなりません。

 

紋を隠すには、それ以外に、金霞をかける方法もあります。

 

以前、色留袖に三つ紋を入れて後悔しておられた方がいらっしゃいました。

 

そこで、私が提案をして、上前と紋の付近に金霞をかけることを提案し、

 

大変お喜びいただいたことがあります。

 

この霞は、着物を解かなくても出来ますので、

 

地味なお着物をちょっと派手にしたいなどの場合にも有効ですし、

 

大体2万円から4万円までの間ぐらいでかなり豪華にすることが出来ます。

 

着物ほど色々な再利用が可能なものはありません

 

皆様の箪笥の中は、宝尽くしであるといえます。

 

どうか、これからも、箪笥の中を肥やしになさらず、

 

宝にしていただきたいと思っております。

 

そのためには、どうか、一回でも多くお召しくださいませ。

お着物のご相談は、きもの蔵人みやもとまで