着物で自転車に乗る時は気をつけてください!残念なことになった後編です | 染織わただの着物日記

染織わただの着物日記

着物が普段着でなくなった今の時代だからこそ、着物を着る方が輝く、着物を着る喜びを感じられる、時間に追われ慌ただしく生きる現代に着物でゆったりとした時間を楽しんでもらえる、そんな喜びを持っていただけるよう毎日お客様と着物に向かい合っています。

呉服屋のわただです

 

昨日の続きです

 

ジャージ感覚で

調子に乗って大島を着て自転車に乗りまくってましたら

大変なことになりました、、、

 

 

昨日も言いましたが着物を着て自転車で乗る難しさはほぼありませんが

自転車のサドルはご存知の通り鋭角の三角形になってます

 

この年になるまで気づかなかったんですが笑

例えばバイクのサドルにお尻を乗せてるだけならどうもならないのですが

自転車の場合はペダルを漕ぐとサドル上でお尻から太腿の運動をすることでの生地に圧力がかかります

 

着物にはストレッチがないのでペダルを漕ぐたびに生地を上下左右に伸ばし伸ばしと痛め続け

 

気づいた時にはお尻まわりが横に裂けてしまいました、、、

 

破けた時は気づきませんでしたが、着物を畳んでいる時になんか生地が擦れてきてるな、と思ってたんですが、

 

この時の「まーもらった着物やし、呉服屋なんで遠慮せんともっとジャンジャン着ないと!」っと、頻度や目立つために着ることばかり考えていたのが大きなミスでした

 

 

この着物なら自転車に乗れるとか、生地が強い弱いを知る以前に、

自分がお金を出して作ったものではなく、人からもらったことで「着物を大切にしていない」ことが大島という高価な着物を破ってしまった原因と気づきました

 

多分親父は祖父に作ってもらい何十年と洗い張りもすることなく大切に着ていたのに、

私といえばシーズンオフを迎える前に洗い張りをして仕立て屋さんに訳を話して破れた箇所に共布で裏を当ててもらい縫い直すことになりました、、、

 

それ以降は自転車に乗るなどの「わざわざ着物を痛める行為」はやめ

自分の着物を大切に愛着を持ち、行く場所など着物の用途をしっかりと考えて着るようになりました

 

自分で仕立てたにしろ、親に作ってもらったにしろ

着物は決して安くはありません、作り手さんのことも知るとなおさらのこと、大切に着ましょう、というお話でした

 

長文お付き合いありがとうございました