浴衣の反物を仕立てする前に「水通し」って本当に必要ですか? 長いので前編です 後編必見!  | 染織わただの着物日記

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着物が普段着でなくなった今の時代だからこそ、着物を着る方が輝く、着物を着る喜びを感じられる、時間に追われ慌ただしく生きる現代に着物でゆったりとした時間を楽しんでもらえる、そんな喜びを持っていただけるよう毎日お客様と着物に向かい合っています。

呉服屋のわただです

 

「反物の浴衣を仕立てする際に水通しをするかしないかの話」です

 

この話は長〜〜くなりますので2回分けて書こうと思いますが

 

 

先日

浴衣の反物をお持ちのお客さんから「お仕立て」のご用命がありました

 

浴衣は夏に着る着物

汗をたっぷりかきますので着用後は必ず洗濯します

 

一般的に絹の着物は家で「水洗い」できませんが

浴衣など綿の着物は「水洗い」ができます

 

 

水で洗濯し、干して乾かすと、繊維の目が詰まるので身丈がギュッと縮むんですね

 

着物なのでせっかく身丈をぴったりに仕立てしたのに洗濯すると縮むのは嫌ですね

 

 

そうなると

「身丈が縮むのを見越して長めに仕立てする」か

もしくは

「先に反物を水に通して縮ませてから仕立てする」かになってきます

 

 

色々な反物を見てきた私の経験で

綿の素材によって縮み具合は様々なので見越すのは難しそうなので

後者が理想的に思います

『浴衣の反物を仕立てする前に“水通し”をして縮ませてしまう』

 

たぶん多くの呉服屋さんが今は「水通し」をお勧めされてると思います

 

だがしかし!

まー話はそんなに簡単なもんじゃないと思う私は

次回で自分の見解を述べたいと思いますので是非読んでください。

 

次回に続く!