着物と季節1 | 着物美人になりませう

着物と季節1

◆衣替えの季節


季節の変わり目の外出は、洋服の場合でも何を着て行けば

いいかと悩みますね。

和服の場合は、第一礼装以外はあまり堅苦しく考えず、遊

ごころを持ってみましょう。


※しかし、結婚式参列者の男子紋服・留袖・振袖などは、

節に関係なく袷を着用することが通例となっています。

お茶会や花柳界など、昔ながらの季節の区切り方を大切

に守っているところでは、それに従いましょう。



袷の季節・・・10月~5月末日まで。

単の季節・・・5月初旬頃~6月末日までと9月~10月

       初め頃まで。

薄物の季節・・6月末頃~9月初旬頃まで。



◆きものの素材


きものの材質には、大きく分けて、
絹、ウール、綿、麻、化繊(ポリエステルなど)
あるいはそれらの混合があります。

それぞれの特徴を挙げると、


絹(正絹) は着心地が非常に良く、暖かいといった特徴があり

ますが、そのぶんお値段も高めで、手入れが大変(きもの専門

洗い が必要)
また、汗(水分)に弱く、シミになり易いという欠点があります。

  縮緬


着物美人になりませう-縮緬


  紬
着物美人になりませう-紬


ウール

着物美人になりませう-ウール



化繊

着物美人になりませう-夏 化繊


化繊
は、扱いが簡単で、水分に強く、洗濯機で簡単に洗え、
比較的安価です。
仕立て上がりの物もありますが、女性物が多いのが残念です。
また、いかにも化繊といった安っぽい物が多かったのです

が、最近は見た目にも「それ」とわからない物が増えていま

す。
また、化繊を着る場合、繊維の特性上、夏は蒸れやすい&

は静電気がおきやすいという欠点がありますが、簡単に

洗えるという利点がありますので、
思案のしどころかもしれません。


木綿
綿 はやはり扱いが簡単で、家で簡単に洗え、比較的安価ですが、綿という特性上(良くも悪くも)独特の風合があります。
また、浴衣でない綿のきものは入手困難で、一般の呉服屋さんにはあまり見掛けません。
(久留米絣等の高級品は除く)



 


袷の季節・・・絹(縮緬・綸子・御召・紬 ほか)

        合繊  木綿  ウール


単の季節・・・絹(縮緬・綸子・御召・紬ほか)

        合繊 木綿  サマーウール


薄物の季節・・絹(絽・紗・絹芭蕉・縮み ほか)

        上布(麻・芭蕉 ほか)合繊 木綿  



着物美人になりませう-絽


二重紗


着物美人になりませう-紗