捨てる | Kimono生活 店主雑記

捨てる

短編小説も数多く手がける新津きよみさんから頂いた御本、そのタイトルは、「捨てる」
9名の女流作家のアソロジーです。
捨てる
近ごろは、"断捨離"という言葉も生まれモノと、どう付き合って行くか考えさせられたひとも多いのではないでしょうか。

私もどちらかというと"もったいない"精神で捨てられないたち、
モノにも魂があるような気がして、なかなか捨てられません。

茶の湯の世界では、本来の使い道ではないものを"見立て"によって、生かされた道具もあります。
それらの道具に銘(名前)をつけて大切に扱います。

着物も羽織やコートにしたり、さんざん着た後は、"はぎれ"として、新たに生まれ変わることが出来ます。

日本の"見立てる" "使いきる"という心は、大事にしていきたいと再認識した年の瀬です。

子供服
お下がりのベストに手編みの袖をつけた子供服