茶の湯のススメ
私の原点と言える茶の湯。
そう思えるようになったのはつい最近のこと。
始めたきっかけは、叔父が以前通っていた、
江戸千家 の年始のご挨拶でした。
中学生の私はお茶の稽古がどんなものかも知らなかったし、
今でも母の後ろに隠れて挨拶をしなかったのを覚えています。
いつの間にか通うことになり、当初大人にあっとうされていました。
一番の難関だったのは、最初のご挨拶。
いつどのようにご挨拶をすれば良いのかと右往左往していました。
そんな稽古も、お菓子につられて何となく通っていました。
ある年の初釜で、「今年も初釜に来られて幸せです」と
長年稽古に通われている方のがおっしゃいました。
その時、子供ながらに思ったのです。
お茶のお稽古に毎回行けるということは幸せなのだと。
そんな風に思ったら、お稽古も楽しくなってきて、
沢山勉強したいことが出てきました。
布に興味があった私は、和裁を習い始めました。
その他にも茶花、書、お香、陶芸、表装、名物裂、茶懐石・・・
次々に興味の対象が途切れず、お茶をする人は大忙しです。
かつて、電力王と言われた事業家、松永安左衛門は、
60歳にして茶の湯を始め『六十にして耳従う』という論語に因み
耳庵と称し、97歳まで茶の湯をまっとうした大茶人がいます。
茶の湯は、敷居が高いと思われがちですが、
始めてしまうと以外にも自由な世界と気づくはず。
自分のペースで自分らしく嗜めば良いのですから。
★江戸千家の第二教場がはじまりました
稽古日 毎月第一、第三月曜日
昼の部 午後一時~四時半
夜の部 午後六時~八時半
場 所 上野徳雲会館 三階
入会希望、お問い合わせ等は
江戸千家事務局 03-3827-6652 info@edosenke.jp まで